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2020 Fiscal Year Research-status Report

システムシミュレーションによる災害時病院患者避難原則の解明

Research Project

Project/Area Number 19K11288
Research InstitutionKobe Women's University

Principal Investigator

横内 光子  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (10326316)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岳 理恵  桃山学院大学, 経営学部, 教授 (80584911)
村田 幸則  藤田医科大学, 医療科学部, 助教 (00566101)
水野 暢子  藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (80338201)
奥井 早月  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (00783002)
長井 友利子  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (60785517)
藤井 誠  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (10803760) [Withdrawn]
大口 祐矢  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (70881077)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords患者避難 / システムシミュレーション / 災害医療 / 災害看護
Outline of Annual Research Achievements

新型コロナウィルス感染の拡大により、データ収集が困難な状況であったため、既存の病院データを用い、より精密なシミュレーションモデルの構築を行った。
これまで、入院患者が各病室から病棟の避難出口まで避難し、その後階段室を2名の職員で避難の介助を行うという想定で、病室から病棟避難出口までの避難時間、並びに避難出口から、階段を通過して一階の出口を出るまでの避難時間を確認できるシミュレーションモデルを構築した。病棟の入院患者は、現実的に担送、護送、独歩の3救護区分があり、患者の移動速度と、サポートのための人員とシーツや車いすなどの移動用具が必要となる。病棟の看護スタッフの人数、3救護区分の患者の割合をシミュレーション上のリソースとして設定した。患者一人当たりの面積は先行研究から、例えば、搬送患者の場合、シーツに包んで2名の看護師が搬送する場合の必要面積、車いすで看護師一人が搬送する面積をそれぞれ患者の属性として設定した。さらに、病棟の廊下の混雑度に応じた避難速度をモデル化するために、避難経路の廊下をブロック化し、1ブロック面積当たりに患者が何名入れるかを計算して、その人数によって避難速度が異なるような設定を行った。さらに高齢者の歩行速度や、曲がり角の搬送速度などの要素を考慮した患者避難モデルを作成している。また、時間帯によって、患者の居場所がそれぞれ異なることから、全員が病室から避難するような夜間以外の状況を想定したモデルを検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウィルスの感染拡大により、複数医療施設でのデータ収集が困難な状況が続いていることと、模擬患者搬送実験によるモデルの妥当性評価についても、感染予防の観点から現状では実施が困難であるため。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウィルス感染が落ち着いた段階で、複数病院にウェブを通じて最小限のデータの提供を依頼することを予定している。しかし、感染の状況によって病院の負担が大きい場合は、病院が公表しているデータをはじめとした公表データの活用や、病院建築の専門家へのコンサルテーションによる病院建築基準に基づく構造データの収集によってシミュレーション実験を実施する予定である。
モデルの妥当性検証の実験については、感染対策を十分に行い、原則としてワクチン接種を済ませた人員を確保して、実験を行う。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、研究会議の旅費および学会参加のための旅費の予算が予定通り執行されなかったため。
これまでの研究成果をまとめた論文の投稿費用として使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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