2021 Fiscal Year Research-status Report
配偶者や重要他者との死別体験後、後期高齢者がより良く生きるための支援策の策定
Project/Area Number |
19K11292
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
古川 久美子 西九州大学, 看護学部, 講師 (80737320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 司 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 准教授 (50536894)
岡崎 美智子 西九州大学, 看護学部, 教授 (60279354)
河口 朝子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (60555473)
孫田 千恵 久留米大学, 医学部, 助教 (80389501)
森田 夏代 西九州大学, 看護学部, 講師 (20784838)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 死別体験 / 後期高齢者 / よりよく生きる |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心身の老いを自覚し、死を意識しながら生きる後期高齢者が、配偶者や重要他者との死別体験後もよりよく生きるためには、どのような支援を必要としているのかを明らかにするため、インタビュー調査を行い、得られたデータを分析する質的研究である。 そこで、①配偶者や重要他者との死別後、在宅で独りで暮らす後期高齢者がどのような思いで暮らしているのか、②独り暮らしの後期高齢者が配偶者や重要他者との死別後、死別の苦悩を乗り越えるために、どのような支援を必要としていたのか、③在宅で独り暮らしの後期高齢者は、配偶者や重要他者との死別後、人生の終盤をどのように過ごしたいのか、そのためにはどのような支援が必要かを明らかにするため、インタビュー調査を実施している。 2021年度は研究計画にあげている事例数の確保のため、これまで研究協力の得られた協力者に頻回に連絡し、ヒューマンネットワークによる紹介依頼と、社会福祉協議会に所属していた知人を通した依頼を、2022年3月末まで行っていた。マスク及びフェイスシールドの着用と消毒等の使用による感染予防方法を徹底することを説明したが、新型コロナ感染症の高齢者の不安を払拭することはできず、依頼を受ける研究協力者が得られず、研究計画書立案時のインタビュー調査予定事例数に至らなかった。 上記のようにインタビュー調査のための研究協力者を得るために紛争しながら、現在、収集している事例の分析を行っていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究はインタビュー調査で得たデータを分析することで研究成果を得る研究であるが、新型コロナ感染症の拡大により、依頼を断わられる事例が多く、研究計画書で予定していた研究協力者の事例数が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在も新型コロナ感染症拡大は継続しており、今後も研究協力者が得られない可能性が高いが、研究期間は限られており、現在得られている事例数で分析を行い、研究目的である、心身の老いを自覚し、死を意識しながら生きる後期高齢者が、配偶者や重要他者との死別体験後もよりよく生きるためには、どのような支援を必要としているのかを明らかしていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症のためインタビュー調査が予定していた事例数で実施できず、調査後のテープ起こし、データ整理のための人件費・分析等に使用する物品・共同研究者の旅費などの支出が少なく、次年度使用額が生じた。そこで、次年度は、研究期間の終了となるため、インタビュー調査およびテープ起こしとともに現在、得ているデータの分析および論文作成等を共同研究者と進行させていくための支出とする予定である。
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