2022 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋の超音波画像と神経伝導速度解析によるサルコペニア発生要因の解明
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19K11327
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
西原 賢 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80336495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50339727)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 運動機能 / 超音波画像 / 筋輝度 / 筋厚 |
Outline of Annual Research Achievements |
お達者検診の実施:高齢者の健康と日常生活活動能力の調査を目指して「お達者健診」を東京都板橋区の地域住民を対象に呼び掛けて、2022/9/22~10/2に実施した。測定項目としては、身体計測、血圧問診、握力、膝伸展筋力、歩行機能、呼吸機能、認知検査、および健康度・病歴などのアンケート調査を行った。総参加者622人で、受診率は93.2%であった。 運動機能測定実施:これらの参加者のうち、男女60、70、80歳代に対して、身体虚弱度別に割り振りして157名を抽出して「運動機能測定」の参加を呼び掛けた。応じて頂いた人の110人に対して、2022/11/21~30のうちの7日間本測定を実施した。測定項目は①筋厚、誘発筋電図②関節可動域(14種類)③立ち上がり測定④アンケートを実施した。 まず筋厚としては、参加者を仰向けにさせて大腿前部皮膚・皮下脂肪厚、大腿直筋厚、中間広筋厚、大腿四頭筋厚(大腿直筋厚+中間広筋厚)、外側広筋厚、内側広筋厚を超音波画像装置から計測した。次に誘発筋電図としては、本研究のために開発した装置を用いて尺骨神経に電気刺激を加えることで神経近位ー遠位の潜時差および尺骨運動神経伝導速度を算出した。なお、記録する際の誘発筋電図波形も記録した。 関節可動域としては、肩関節、肘関節、手関節、体幹、股関節、足関節の屈曲・伸展・内展・外転など可能な運動をできるだけ計測した。アンケートでは自己効力感および転倒不安感について主に調査した。 これら得られた結果を集計して、高齢者の運動機能と健康への関連性について分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由 2022年度に実施することができた「運動機能測定」は当初2020年に実施計画されていたものであった。行われていた「お達者検診」の参加協力者から、年齢や虚弱度にわけて呼び掛けて80人前後の協力者を測定会場に来ていただくこととなっていたが、COVID-19による緊急事態宣言により実施の取りやめをした。2021年度でも計画をして実施の予定であったが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、再度の実施直前の取りやめとなっていたので、しばらく予算の執行も中止していた。 しかし、その間に機器の開発や改良を進めていた。他の時期の関係で測定会が可能であった協力者に対して筋厚を測定して他の身体計測値との比較をしていた。
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Strategy for Future Research Activity |
「運動機能測定」で得られた貴重な測定値を綿密に分析して、運動機能と上肢と下肢の筋肉量との関係を明らかにして高齢者の健康の維持・向上に努める。
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Causes of Carryover |
「9.次年度使用が生じた理由と使用計画」で示したように計画は遅延することとなった。その関係で、これから得られた情報をまとめて成果を発表することと、さらにことし必要な測定会での経費のために本予算を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)