2019 Fiscal Year Research-status Report
初期変形性膝関節症モデル動物の開発とメカニカルストレス応答メカニズムの解明
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19K11335
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
浅田 啓嗣 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (10440851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 聖 金城大学, 医療健康学部, 准教授 (30454242)
高木 都 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00033358)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / モデル動物 / 行動評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
発症初期OAモデルの組織学的および行動学的検証
これまでのモデル作製による検証で組織学的に損傷が観察されるものの、ビームセンサー式自発運動量測定装置による自発運動量は手術の有無で差が見られなかった。本年度は病態モデルを作製し、疼痛行動評価として新たに両足圧力差痛覚測定センサーにより自発痛の程度を評価した。マウスに外科的介入を行い、後肢荷重量を測定した。対象は36週齢ICRマウス19匹(DMMモデル5匹、DMM+ACLTモデル6匹、DMM+ACLT+大腿神経損傷モデル3匹、DMM+大腿神経損傷モデル3匹、コントロール2匹)、および12週齢C57BLマウス8匹(通常飼育のみ)であった。 その結果、外科的介入したICRマウス4群の後肢荷重量は、術後1~8週まで58~82%BWで個体差は認められたものの、経時的な変化は認められなかった。コントロール群は58~74%BWであった。C57BLマウスは同期間で71~78%BWであり、同様に経時的な変化は認められなかった。現状ではコントロールの匹数が少ないため十分な比較はできないが、OAを惹起させる外科的介入による関節の不安定性や神経損傷の有無のいずれにおいても、後肢荷重量には大きな変化は認められず経時的な変化も認められなかった。OAによる関節内病変を生じさせるには、後肢荷重量と活動量が重要な因子になると思われる。 測定機器に馴化させるため期間を要すること、再現性を高めるための工夫が今後必要となる。また活動量を変化させて検討を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
通常飼育では介入群とコントロール群に差が見られないことが確認できた。次のステップとして次年度は回転かご付ケージにて飼育し、運動負荷の調節を行う。術後のマウスの疼痛行動の変化、膝関節の組織学的観察によって最適なモデルを検証する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大防止策により、今年度参加予定であった学会が中止になったこと、年明けの物品の購入を控えたためである。
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Research Products
(10 results)