Effects of prism adaptation on sound source localization (attention of multidirectional) in horizontal space

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K11337
• Research Institution: Kumamoto Health Science University
• Principal Investigator: 松尾 崇史 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (50757747)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090) ; 田平 隆行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50337432)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 音源定位 / プリズム順応 / 半側空間無視

Outline of Annual Research Achievements

本研究では左半側空間無視への治療方法の1つであるプリズム順応療法が身体空間を中心とした360°の水平空間における音源定位にどのような変化を与えるか検証することを目的に開始した．
2020年度は，研究代表者の所属施設変更およびCOVID-19感染拡大に伴い，研究環境の変更や被験者リクルートが出来ず大きく遅れることが予測された．そこで2020年度は株式会社アコースティックフィールド社製のSound Localization Systemのversion upおよび旧systemを用いて，[研究1]健常者へのプリズム順応が360°水平空間での音源定位に与える効果の検証の一部を実施した．
研究環境について，個室を利用し，反響が少なくなるよう吸音パーテーションや吸音材を設置し作成した．Sound Localization Systemは，8chspeaker systemを使用した任意のchannelから任意の音（white noise）を再生するsystemである．このversion upについては，旧systemには無かった自動再生機能およびiPadを用いた定位方法（フリックによる定位で角度算出），reactiontimeや計測データをCSVファイルにて出力可能となるよう改善した．このversion upの間，旧systemを用い健常者を対象にプリズム順応後の音源定位について，言語的定位（例：右45度）を用いて検証している．
今後の研究の展開として，2021年度は研究Ⅰの健常者の音源定位に対するプリズム順応の効果を，COVID－19感染拡大状況をみながら感染管理を行った上で着手している．

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

COVID－19感染拡大に伴い，健常者のリクルートも出来ない状況であった．さらに，systemのversion upについても，業者とのやり取りも直接実施できず，非常に時間を要してしまった．

Strategy for Future Research Activity

COVID-19感染予防に努めながら2021年度は実施していく予定である．しかし進捗状況としては非常に遅れているため，研究期間の延長を検討している．

Causes of Carryover

本年度，作成したsound localization systemのsystem version upのための費用が発生したため繰越し請求をしたが，COVID-19の感染拡大に伴い，当初予定していた研究分担者との打ち合わせや会議，臨床データ収集等の交通費がほとんど発生しない状態となった．
次年度についてもCOVID-19感染拡大の程度によって変動はあると思われるが，次年度使用額については，複数回のPre実験の結果，複数の協力者（アルバイト）が必要であると判断されたため，人件費での支出を予定している．