2019 Fiscal Year Research-status Report
急性期脳卒中重度上肢麻痺への短時間介入型ハイブリッド末梢神経筋肉刺激併用作業療法
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19K11355
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
大林 茂 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90318246)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脳卒中 / ニューロリハビリテーション / 脳可塑性 / 上肢麻痺 / 神経筋肉電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
progress rate 導入:progress rateは1回介入当たりの機能回復度合いの指数として定義した(Δ各種上肢機能評価scores/session)。統計解析は、Mann-Whitney U testを SPSS ver. 26で行った。P<0.05を統計的に優位と判定した。さらに効果量effect size (r 値)を算出した(r = Z/√N: N = 総被験者数)。 r値は0.1, 0.3, 0.5 でそれぞれ効果量small, moderate, large sizeと判定された。暫定結果:NMES+SC群8名(男:女=2:6; 年齢平均71.0歳±13.8)、SC群9名(男:女=5:4; 年齢平均72.3歳±10.7)であった。NMES群とSC群との統計的差異はそれぞれ認められなかった。介入開始時期は、発症後7日、9.2日で、統計学的に有意な差は認められなかった。介入session数はpreconditioning群のほうが外見上少なかった。NMES群平均10.87回(±5.2)、SC群平均16.5回(±9.6)であり、NMES群とSC群との間で有意な差はなかった。介入前評価のFMA-UE scoreはNMES群20.25(±12.3)、SC群 19.0(±11.9)であった。SC群との群間比較ではNMES群 (p = 0.88)と有意な差は認めなかった。介入後評価ではNMES群 42.0(± 7.1)、SC群 36.5(± 11.3)であった。統計学的には、NMES群とSC群の比較 (p = 0.28)は有意ではなかった。しかし、progress rateではNMES群とSC群の比較 (Z = 2.07, p = 0.036, r = 0.50)に統計学的有意差を認めた。効果量rもlarge size (≧ 0.5)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記成果を論文としてまとめ国際専門雑誌に投稿しacceptされた。今後、rPMS (pathleader)の有効性、さらにNMES(IVES)とrPMSの組み合わせにより効果が促進されるのか、どちらがより有効なのか検証していく。
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Strategy for Future Research Activity |
rPMSの効果も検討し有効性を確認し、さらにNMES(IVES)とrPMSの組み合わせにより効果が促進されるのか、どちらがより有効なのか検証していく。NMESとrPMSのクロスオーバー研究を進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究費減額により予定していた機器購入搬入ができず、代替策を弄している状況である。 研究を加速的に推進させるため、次年度関連機器や関連消耗品を予定している。
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Research Products
(4 results)