2020 Fiscal Year Research-status Report
筋電図生理学的手法を用いた呼吸リハビリテーションのエビデンス作成に関する研究
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19K11356
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
横場 正典 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (80316942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 真人 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50152674)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 呼吸リハビリテーション / 呼吸筋筋活動 / 呼吸筋筋電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、呼吸リハビリテーション時、特に理学療法時の呼吸筋の筋電図信号を測定、評価することで呼吸理学療法施行時の種々の呼吸筋の動員の差を明らかにすることを目的としている。このため、呼吸理学療法施行時に痛みを発生させない筋電図電極を用いることが重要である。直径0.08 mmの細さであるfine wire 電極を用いることで、痛みによる呼吸筋の動員が抑制されることなく、正常な呼吸筋の筋活動とその筋電図信号を導出することが可能となる。一方で、fine wire 電極を呼吸筋層内に刺入することへの安全性が懸念された。これに対し、臨床試験賠償責任保険に加入し、研究対象者へはあらかじめ文章をもって説明することで本研究の実施に関して倫理委員会からの承認が得られ、研究を開始する準備が整った。公募による研究対象者の募集を開始するところであったが、COVID-19 の全国的な流行に伴い、感染拡大防止の観点から現在は研究を一時的に休止せざるを得ない状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は健常成人を対象としており、安全に研究を進めるためには医師を含めた複数の研究者が研究対象者と緊密な距離にいることが必要となる、また、筋電図測定中は研究対象者はマスクを着用せずにマウスピースを介して呼吸運動を繰り返す必要がある。このため、COVID-19 の感染拡大防止の観点から、現在は研究を一時的に休止せざるを得ない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19 感染の拡大動向、コントロール状況を注意深く検討し、適切な時期に研究の再開を目指す。
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Causes of Carryover |
COVID-19蔓延に伴う研究の一時休止で、研究対象者への謝金が発生しなかったため、次年度使用額が発生した。翌年度分として請求した助成金と合わせ、マウスピースやfine wire 電極用白金線の購入費用、研究対象者への謝金として使用する予定。
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