2023 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病モデルラットに対する短時間高強度運動が身体機能及び精神機能に与える影響
Project/Area Number |
19K11360
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
高橋 尚 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (30612981)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 高負荷短時間運動 / 自発運動 / 血糖値 / SDT/Jclラット |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、短時間かつ高強度なインターバルトレーニング(HIIT)が、2型糖尿病ラットの身体機能や血糖値にも影響する日常生活活動量へどのように影響するかを明らかにすること、空間記憶能を向上させるかを検証することである。近年、(HIIT)は、効率的に体力を向上できることが報告されている。しかし、短時間とはいえ高強度な運動負荷が糖尿病に及ぼす影響は不明な点が多い。そこで、2021~2022年度は2型糖尿病モデルラットに対して有酸素運動やHIITを行った時に、運動時間以外の自発的な活動量に及ぼす影響について検討した。その結果、SDラット非運動群と比較して糖尿病ラット非運動群(以下非運動群)、糖尿病ラット有酸素運動群(以下有酸素運動群)、糖尿病ラットHIIT群(以下HIIT群)は実験期間を通して有意に自発的な活動量が低下していた。有酸素運動群とHIIT群間に有意な差はなかった。また、血糖値については、実験開始2週目以降からSDラット非運動群と比較して糖尿病ラットである他3群は有意に高値を示し、3週目以降から非運動群は有酸素運動群とHIIT群と比較して有意に高値を示した。有酸素運動群とHIIT群間は実験期間を通して有意な差はなかった。したがって、HIITは有酸素運動と比較して自発的な活動量を減少させず、血糖値の上昇を同程度に抑制できる可能性が示唆された。2023年度以降はモリス水迷路試験を用いて糖尿病ラットの空間記憶能の変化と、HIITが空間記憶能に及ぼす影響について検証中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は実験1~3で構成されている。2023年度の時点で実験2まで終えており、実験3は実験遂行中であり50%以上のデータを取り終えている。当初の予定では2023年度内で全ての実験を終える予定であったため、進捗状況としては遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
消耗品の購入の遅れを発端として実験スケジュールに遅れが生じたが、2024年中には余裕をもって実験を終了できるスケジュールとなっている。方法等に変更はないため期間内に終えることが可能と考える。
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Causes of Carryover |
消耗品の購入に遅れが生じたこと、学会発表や論文投稿に遅れが生じている理由で次年度使用額が生じた。次年度は引き続き消耗品の購入、学会発表および論文投稿を予定しているため、旅費や投稿料等に使用する予定である。
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