2021 Fiscal Year Research-status Report
Development and implementation of regular management of physical activity and physical function in hemodialysis patients
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19K11372
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
松永 篤彦 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00286387)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 慢性腎臓病 / 血液透析 / 身体機能 / 疾病管理 / 身体活動量 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血液透析患者に対する身体機能管理システムの効果を多施設で検証する計画を立て現在実行中である。しかし、2年間にも及ぶ新型コロナウィルス感染症拡大(COVID-19 pandemic)防止のための対策(外出制限等)の影響によって、本研究のアウトカムである身体機能や身体活動量ならびにADL等にも大きな影響でているため、結果の分析ができない状況にある。そこで2020年度と同様に現存するデータ(2019年度までのデータ)から、本研究の求める結果(目的)に関連付ける内容を論文にまとめ投稿した。さらに、COVID-19 pandemic宣言に伴う対策が血液透析患者の身体活動量、身体機能および精神機能(抑うつ症状)に及ぼす影響を捉える目的で、COVID-19 pandemic前後で縦断研究を行った。これらの論文の投稿の結果、8つの論文がアクセプトされている。 なお、アクセプトされた8つの論文のうち、下記の論文は、COVID-19 pandemic宣言前後の抑うつ症状の変化を捉えた論文であるが、抑うつ症状への悪影響はみられず、本研究の身体機能評価システムの効果の一部を検証できたと考えている。
Uchida J, Yoshikoshi S, Nakajima T, Fukuzaki N, Suzuki Y, Yamamoto S, Imamura K, Harada M, Matsunaga Y, Matsunaga A. Impact of the COVID-19 pandemic on depressive symptoms in Japanese patients undergoing hemodialysis. J Nephrol. 2022 Jan;35(1):371-373.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、血液透析患者に対する身体機能管理システムの効果を多施設で検証する計画を立て、現在実行中である。ただし、この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大のための政策ならび医療体制の逼迫に伴い、研究データを共有する施設を十分に増やしきれず、現状4施設に留まっている。また、本研究のアウトカムを日常の身体活動量としているだけに、COVID-19拡大に対する政策(外出制限等)の影響を直接的に受けていることが考えられ、結果を検討できていないことがあげられる。 なお、縦断研究として、COVID-19 pandemicに伴う対策が血液透析患者の身体活動量に与える影響を検討したところ、COVID-19 pandemic 宣言前と比べて宣言後は約3割近く減少していることが認められている(下記の雑誌にアクセプトされ、総説として掲載)。
松永篤彦・他:血液透析患者におけるCOVID-19宣言前後の身体活動量、身体機能、体組成および抑うつ症状の変化. 日本腎臓リハビリテーション学会誌 2022; 1(1):39-45.
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Strategy for Future Research Activity |
先に述べたように、縦断研究として、COVID-19 pandemicに伴う対策が血液透析患者の身体活動量に与える影響を検討したところ、COVID-19 pandemic 宣言前と比べて宣言後は約3割近く減少していることが認められていることから(下記の雑誌に総説として掲載)、本研究のアウトカムを十分に検討できない状況にある。
論文 松永篤彦・他:血液透析患者におけるCOVID-19宣言前後の身体活動量、身体機能、体組成および抑うつ症状の変化. 日本腎臓リハビリテーション学会誌 2022; 1(1):39-45.
そこで、少し視点を変えて、本研究の身体機能管理システムがこの度のCOVID-19 pandemic による悪影響を抑えられているか(身体機能等の低下を防げているか)を分析することで、身体機能管理システムの効果を検証していきたいと考えている(現在、2編の論文を英文雑誌に投稿中)。
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Causes of Carryover |
理由としては、前年度(2020年度)からの繰越金(780,287円)が生じていたことに加えて、2021年度も学会発表(特に国際宇学会)が十分に行えなかったことが挙げられる。本研究の求める直接的な結果はこのコロナ禍の影響で未だは十分出せていないが、関連するデータでの論文執筆を行っております。
来年度は、特に、本研究とその関連する分析結果の成果を国際学会等で発表する予定である。
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[Presentation] ASSOCIATION BETWEEN QUADRICEPS ISOMETRIC STRENGTH AND SLEEP DISTURBANCES AMONG PATIENTS ON HEMODIALYSIS2021
Author(s)
Shun Yoshikoshi, Yuta Suzuki, Shohei Yamamoto, Manae Harada, Keigo Imamura, Haruka Ito, Takumi Noda, Sachi Yamabe, Atsushi Yoshida, Kentaro Kamiya, Atsuhiko Matsunaga
Organizer
European Renal Association ; European Dialysis and Transplant Association 58th Congress