2022 Fiscal Year Research-status Report
心血管疾患患者における心筋骨格筋フレイル評価と新たな心臓リハビリテーションの開発
Project/Area Number |
19K11374
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
横山 美帆 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60407301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 和典 順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員准教授 (60327814)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心大血管疾患患者 / 心臓リハビリテーション / 低栄養 / 上腕周囲長 / ふくらはぎ周囲長 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心血管疾患患者における心筋骨格筋フレイル評価と新たな心臓リハビリテーション(心リハ)の開発を目的とした前向き研究である。今年度は、2017年3月から2019年9月に回復期心リハに参加し、開始時に栄養評価法であるMini nutritional assessment (MNA)の評価を行った336例(平均年齢70.1±11.4歳、男性209例、開心術後:151例(45%)、慢性心不全:119例(35%)、その他:66例(20%))を対象として、低栄養の頻度および臨床背景の検討を行った。MNAスクリーニング検査において、「低栄養のおそれあり」となり、MNA総合スコアの対象となる患者は、157例(47%)であった。157例のうち、MNA総合スコアでは、「低栄養」は9例、「低栄養のおそれあり」は127例であった。スクリーニングで「低栄養のおそれあり」または「低栄養」となった群は低栄養でない群と比較して、体格指数、ヘモグロビン値は有意に低く、MNAの項目では、タンパク質・水分摂取状況、栄養および健康状態自己評価、上腕周囲長、ふくらはぎ周囲長の項目で有意に低値であった。また、スクリーニング値12をカットオフ値としMNA総合スコアの「低栄養のおそれあり」または「低栄養」に対する感度は81.0%、特異度は87.5%であった。心リハ施行患者の栄養評価として、MNAは有用である可能性があり、心リハ患者の約半数に低栄養を認めた。摂取内容においても介入の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フレイルの実態調査として、低栄養の有無について調査を遂行することができ、その病態解析についてはおおむね順調に遂行することが出来た。骨格筋に対する画像評価数が十分でなく、最終年度はさらに症例を重ねていく。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に得られた結果を基に、次年度以降、画像評価の症例登録を継続して行い、病態解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
画像評価が十分に行えず、次年度へ持ち越した。画像評価遂行に使用する。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Prognostic Value of Cheyne-Stokes Respiration and Nutritional Status in Acute Heart Failure Patients2022
Author(s)
Abidan Abulimiti, Ryo Naito, Takatoshi Kasai, Sayaki Ishiwata, Miho-Nishitani Yokoyama, Akihiro Sato, Shoko Suda, Hiroki Matsumoto, Jun Shitara, Shoichiro Yatsu, Azusa Murata, MD, Megumi Shimizu, Takao Kato, Masaru Hiki, Hiroyuki Daida, Tohru Minamino,
Organizer
ESC Heart Failure 2022
Int'l Joint Research
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