2020 Fiscal Year Research-status Report
Effect of Exercise on Vulnerable Coronary Plaque -Assessment with Optical Computed Tomography-
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19K11375
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
若林 公平 昭和大学, 医学部, 准教授 (50384524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新家 俊郎 昭和大学, 医学部, 教授 (60379419)
木庭 新治 昭和大学, 医学部, 教授 (20276546)
鈴木 洋 昭和大学, 医学部, 教授 (90266106)
礒 良崇 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60384244)
山本 明和 昭和大学, 医学部, 助教 (60515592)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 運動療法 / 冠動脈プラーク / 光干渉断層撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では高齢化、欧米食、ライフスタイルの変化に伴い冠動脈疾患が深刻化している。急性冠症候群(ACS)発症後の患者は厳格な脂質管理を行っても心血管イベントの予防が不十分であり問題となっている。この「残余リスク」の克服に運動療法が期待されている。本研究は、至適な運動が冠動脈プラークを治癒し安定させるか否か、の「問い」に決定的な答えを出すべく、超高解像度の光干渉断層撮影を用いた研究を実施している。現在、ガイドラインでclass I である運動療法を無作為に割り当てるのには倫理的な問題があると判断し、光干渉断層撮影を用いてカテーテル手術を行ったACS患者を前向き登録し、運動療法の冠動脈プ ラークへの影響を調査することとした。光干渉断層映像法による急性心筋梗塞の発症メカニズムの解明と予後に関する研究(Tokyo / Kanagawa / Chiba /Shizuoka / Ibaraki active OCT applications for ACS TACTICS registry)は20施設以上の施設で700症例を前向きに登録する多施設前向き試験である。本研究を、このTACTICS registryに組み込み、運動療法後の冠動脈プラーク変化も光干渉断層撮影で観察した症例で解析することとした。TACTICS registryは2019年10月から登録開始しており、2021年4月時点で650症例であり、本年5月に登録完了の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
TACTICS registryは2019年10月から登録開始しており、2021年4月時点で650症例であり、本年5月に登録完了の予定である。登録から12か月後に経過観察の光干渉断層撮影を行った場合、2022年5月には全症例のデータが揃うこととなる。本研究に十分な症例数が達した時点で解析を行う予定であり、2021年度内に研究結果を得ることを目標とする。
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Strategy for Future Research Activity |
当初本研究は、ACS患者に対し運動療法を無作為に割り当てる予定であった。しかし、現在ガイドラインでclass I である運動療法を無作為に割り当てるのには倫理的な問題があると判断した。そこで、光干渉断層撮影を用いてカテーテル手術を行ったACS患者を前向き登録し、運動療法の冠動脈プラークへの影響を調査することとした。上記のとおり、本研究を、このTACTICS registryに組み込み、運動療法による冠動脈プラークへの影響を調査する。この研究方法の変更により、多変量解析もしくはPropensity matchingが必要となる。また期間内に研究成果を出すため、早期に適切な症例数を確保することが課題となる。
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Causes of Carryover |
本研究にかかる費用の主体は光干渉断層撮影の解析費用である。TACTICS registryの登録を開始したものの、運動療法の冠動脈プラークへの影響を解析できる段階に至っていないため、光干渉断層撮影の解析は行えていない状況である。よって費用がかかるのは本年度および2022年度となる見込みである。
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