2021 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中患者の麻痺側上肢の鉛直運動ロボットの開発と臨床効果
Project/Area Number |
19K11399
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
宮坂 裕之 藤田医科大学, 医療科学部, 研究員 (00440686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 英人 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (30410707)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 上肢機能 / ロボット / 鉛直方向 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、鉛直運動が可能なリハビリテーション支援ロボットを開発し、臨床における実行可能性及び効果を検証することである。 初年度は少数例の患者に使用し、有害事象が発生しないか確認することとした。その結果、回復期リハビリテーション病棟に入院した脳血管疾患患者9名に対し、Shoulder Movement Asisting RoboT(SMART)を用いて実行可能性を検討した。介入期間において運動機能の改善を示した。また、重大なリスクは発生しなかった。 実行可能性検証後、特定臨床研究として申請し、SMART群と対称群の2群比較を実施した。累積患者数は8名で、現在まで、有害事象は発生していない。SMARTを使用した患者の運動機能(肩関節の運動範囲)は、2週間の介入で約20度改善を認めている。機能改善効果は確認できたが、日常生活への上肢機能の汎化に関しては、症例数が少なく有益な効果は見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、患者の移動が制限されたため、対象者が集まりにくい状況。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度中に症例数を集め、パイロットスタディとして結果をまとめる予定。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの影響により、研究に遅れが生じており、研究で必要な統計ソフトや解析用PCなどの備品が購入できていない。また、成果報告のための旅費も使用できていない。 次年度は、症例を集積し、成果報告のための解析用機器備品及び旅費を申請する予定。
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