2021 Fiscal Year Research-status Report
変形性膝関節症患者の足部形態・機能と膝関節のメカニカルストレスの関係の解明
Project/Area Number |
19K11403
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
瓜谷 大輔 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (10454802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小栢 進也 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90611426)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / バイオメカニクス / メカニカルストレス / 膝関節 / 足部 |
Outline of Annual Research Achievements |
膝関節への過剰なメカニカルストレスは変形性膝関節症のリスクファクターの一つであるといわれている。また足部の形態や機能の異常も変形性膝関節症のリスクファクターであるということが先行研究によって示唆されている。足部の形態や機能の変化は運動連鎖によって膝関節のアライメントや運動を変化させ、膝関節に加わるメカニカルストレスを変化させる可能性がある。しかし、足部の形態や機能と膝関節に加わるメカニカルストレスの関係は明らかではない。そこで2021年度(3年目)までに研究データ収集を行った変形性膝関節症患者18名および健常中高齢者(対照群)18名を対象に、足部の形態および機能と膝関節(大腿脛骨関節)の圧縮力の関係について検討を行った。 結果として変形性膝関節症患者において、足部の内側縦アーチの低下(扁平足)と歩行立脚期前半の膝関節内側関節面の圧縮力増加との間に関連があることが明らかになった。このことから変形性膝関節症の予防や治療において、足部の形態を改善させることが有効である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究データ収集が当初の予定通り進まなかった。またデータ解析を終え、論文作成までを終えたが、査読に時間がかかったり、リジェクトがあったりしたため、結果の公表にまで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在投稿中の雑誌からの査読結果を待っている状態である。その結果によって修正原稿の再投稿あるいは投稿雑誌の変更等、結果の公表に向けた手続きを引き続き進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により国内外への学会参加が行えなかったことや、投稿論文がアクセプトに至らず、論文掲載料への使用が生じなかったことなどから、次年度使用額が生じた。実施可能な状況にあれば、次年度使用額分による学会参加による成果発表や、論文掲載料への充当を計画している。
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