2019 Fiscal Year Research-status Report
動画モーションキャプチャによる摂食嚥下機能の外部観察評価システムの構築
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19K11409
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
貴田岡 亜希 東北大学, 大学病院, 医員 (40734265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50292222)
猪狩 和子 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (90125493)
長沼 由泰 東北大学, 大学病院, 医員 (90800996)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 摂食嚥下 / モーションキャプチャ / 遠隔診断 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食嚥下障害の評価やスクリーニング検査には外部観察評価、頸部聴診、フードテスト、反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテストなどがあり、精密な検査としては嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査と様々な評価方法や検査があるが、小児、特に障害児に適応できる検査は限られる。また認知機能が低下した高齢者においても検査困難となる場合が多く、日常の食事場面の外部観察評価が重要となってくる。 しかしながら、捕食時や処理時の口唇閉鎖の程度や、押しつぶし時の口角の引き具合等の観察項目には明確な評価基準はなく、評価者の主観で行われているのが現状である。また家庭や施設での摂食嚥下時の様子を介護者から聴取し得られる情報と、食事場面を実際に観察することで得られる情報とでは大きな差がある。 外部観察評価は特別な装置を必要とせず観察ポイントを把握すれば職種を限らず実施でき、機能障害の気づきやリハビリテーションの効果判定においても有効である。しかし摂食支援に関わる職種は介護者、医師、歯科医師、看護師、保育士、教諭、言語聴覚士、歯科衛生士など多職種に及び、その評価者の主観によるため、客観性、さらに評価者間での共通性に欠ける。 そこで本研究では、近年、その技術が格段に向上した動画像からの特徴点抽出によるモーションキャプチャを用いて摂食嚥下時の口唇および下顎の動きの動作解析を行い、摂食嚥下機能の客観的評価指標を決定することにより、摂食支援に関わる多職種が共通に、かつ簡便に行い得る外部観察評価法を構築することを目的とする。さらに家庭や施設で撮影した動画に応用することにより遠隔診断・診療に活用することを目指す。 令和元年度は、モーションキャプチャによる計測方法について予備実験、健常成人、摂食嚥下機能障害者を被験者とした実験計画立案を行い、東北大学歯学研究科倫理委員会に倫理申請の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
摂食嚥下時の動きをトラッキングするための計測点(上口唇中央、下口唇中央、左右口角、オトガイ、喉頭)について妥当性についての検討など、詳細な実験計画立案を行い、倫理申請の準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
令和二年度は、速やかに東北大学歯学研究科へ倫理申請を行い、被験者を用いた摂食嚥下時の口唇・下顎運動の解析(個人間・食品間で比較検討、特徴点抽出法による摂食動作・咀嚼動作認識の妥当性の検証)を行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究計画より研究遂行が遅れているため、直接経費の使用額が少なくなったが、次年度に研究遂行し実験器具の物品購入を行う予定である。
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