2021 Fiscal Year Research-status Report
女性特有の骨盤底障害によるQOL低下とロコモ等への重症化を予防する医療環境の構築
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19K11425
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金城 真実 杏林大学, 医学部, 学内講師 (40372924)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 女性 / 骨盤底障害 / QOL / サルコペニア / フレイル / 骨格筋量 / 運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
女性骨盤底障害(以下PFD)患者における握力、歩行速度、骨格筋量と運動機能の関連性を検討した。平均年齢72±12.4歳の患者72例において、各疾患の有無による歩行速度、握力に差は認めなかったが、骨盤臓器脱(以下POP)群は非POP群と比較し有意に年齢が高く(POP:75.0±9.4歳 vs 非POP:66.8±15.1歳)(p=0.005)、骨格筋量が低値(POP:6.5±0.7 kg/m2 vs 非POP:6.9±0.9 kg/m2)(p=0.034)であった。一方腹圧性尿失禁(以下SUI)SUI群は非SUI群と比較し有意にBMI(SUI:24.7±4.2 kg/m2 vs 非SUI:22.4±3.3 kg/m2)(p=0.005)、骨格筋量(SUI:6.9±1.0 kg/m2 vs 非SUI:6.4±0.6 kg/m2)(p=0.012)が高値であった。過活動膀胱(以下OAB)群では非OAB群と比較して有意に年齢が高かった(OAB:73.9±12.1歳 vs 非OAB:69.0±12.7歳)(p=0.046)。POPにおいて骨格筋量低下の関連性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染症の関係で、講演会・勉強会が不可能のため、PFD外来受診に至らない患者層の調査が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19感染症の感染状況によっては、上記の講演会・勉強会参加者の調査を行い、PFD外来受診患者との比較を行う予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症の状況次第ではあるが、状況が落ち着いた時点で講演会・勉強会にて参加者の運動機能・骨格筋量の調査を行い、骨盤底外来受診患者との比較を行う。 昨年度は感染状況のため国際学会への参加を控えていたため、今年度は可能な限り積極的に行う。
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