2023 Fiscal Year Annual Research Report
Effect and mechanisms of rehabilitative exercise on depression
Project/Area Number |
19K11430
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
石田 和人 名古屋女子大学, 医療科学部, 教授 (10303653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 孝俊 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (60317328)
松下 光次郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (30531793)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 抑うつ / 高脂肪食 / 時間制限給餌 / 脳卒中後うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスに対し、高脂肪食を継続的に投与することで、抑うつ様行動を示すことに着目し、高脂肪食の餌を与えるタイミングを、1日の周期(暗期と明期)のうち、暗期のみに与えること(時間制限給餌)により、高脂肪食投与による抑うつ様行動の発現を抑える効果をもたらすことを確認した。具体的には、高脂肪食(High Fat Diet 32)の8週間連続投与により生ずる抑うつ様行動について、オープンフィールドテスト(マウスの行動量)、尾懸垂テスト(無気力の度合い)、高架式プラットフォームテスト(不安の程度)、スクロース消費テスト(快感消失性)の各評価から確認した。またその際、高脂肪食および通常用いられるマウス用飼料(CE-2)投与の両者各3匹より、糞便を採取し、16s rRNA遺伝子配列を解析して、腸内細菌叢の様態を検討したところ、高脂肪食投与群の方が、腸内細菌層の多様性が低い傾向が示された。 また一方、本研究プロジェクトにおいて、当初の計画であった、ヒトの抑うつに対する介入効果の検討には至らなかったが、リハビリテーションセンターとの共同研究を通じて、脳卒中患者を対象とした抑うつ状態の検討、特に、勤労者世代(20‐64歳時に初発)の脳卒中患者40名を対象とした検討を行うことができ、Zung Self-rating Depression Scale(SDS: 抑うつの自己確認式チェック表)およびApathy Scale(やる気スコア)を用いた調査を行ったところ、脳卒中後うつ状態(SDS≧40)または意欲低下(Apathy Scale≧16)にある患者が、対象者の約50%を占めることが分かった。 本年度をもって、この研究プロジェクトは一旦まとめに至るが、今後、継続的に研究を進めて、抑うつに対するリハビリテーションの方法論確立に向けた成果を提示したいと考える。
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Research Products
(12 results)