2019 Fiscal Year Research-status Report
次世代型肘検診から野球肘の病態解明 ~エコー検診と車載型小型MRIの融合~
Project/Area Number |
19K11435
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小川 健 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70759737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 嘉一 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90420083)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 野球肘 / エコー / 離断性骨軟骨炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は主に2つある。一つは、「エコー肘検診」と「MRI検診車」を融合しビッグデータの集積とその解析であり、もう一つは、「高分解能MRI」と「エコー肘検診」の解析データから肘内側障害の病態を解明することである。 当初の計画では、【平成31年度】エコー検査手技の確立と高分解能MRIとのマッチング、【平成32年度以降】エコー検診と小型MRI検診車の融合、として、2020年度から月1回(被験者100人)・2年間を想定し、2400例のデータ収集を行う予定であった。しかし、コロナウィルス感染拡大の影響を受け、現在は検診ができない状態である。 平成31年度は、エコー検査手技の正確性や検者間の一致率が低い事を学会にて発表した。高分解能MRIについても、その有効性や野球肘内側障害の新知見を国内学会で計3演題発表し、そのうち一つは日本語論文、一つは英論文として執筆中である。しかし、エコーとのマッチングという意味では計画通りには進んでいない。検診が再開されれば、症例をピックアップし、データ解析に進めるよう準備している状況である。小型MRI検診車は、共同研究者の岡本を中心に着実に検診数を増やしている。しかし、一人一人にかかる時間が多いため、エコー検診との融合が望まれる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概ね順調に進められていたが、コロナウィルス感染拡大の影響で、2-3月に予定していた野球肘検診が中止となってしまったため、その分のデータ不足が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、【平成31年度】エコー検査手技の確立と高分解能MRIとのマッチング、【平成32年度以降】エコー検診と小型MRI検診車の融合、として、2020年度から月1回(被験者100人)・2年間を想定し、2400例のデータ収集を行う予定であった。しかし、コロナウィルス感染拡大の影響を受け、現在は検診ができない状態である。 平成31年度は、エコー検査手技の正確性や検者間の一致率が低い事を学会にて発表した。高分解能MRIについても、その有効性や野球肘内側障害の新知見を英論文として執筆中である。しかし、エコーとのマッチングという意味では計画通りには進んでいない。検診が再開されれば、症例をピックアップし、データ解析に進めるよう準備している状況である。病院を会場とした野球肘教室なるものを昨年は年2回行っており、エコー検診も実施した。今後、その際もしくはその近日中に高分解能MRIも合わせて実施する事を計画している。これが実現すれば、エコーと高分解能MRIのマッチングも可能となる。 小型MRI検診車は、共同研究者の岡本を中心に着実に検診数を増やしている。しかし、一人一人にかかる時間が多いため、エコー検診との融合が望まれる。検診の場を確保することが最優先課題であり、2020年夏を目標に計画を練り上げる所存である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染拡大の影響で、検診の回数が減ったため、人件費として予定していた分が浮いてしまった。2020年度に行う検診の際に人件費や諸経費として使用する事を計画している。
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