2020 Fiscal Year Research-status Report
次世代型肘検診から野球肘の病態解明 ~エコー検診と車載型小型MRIの融合~
Project/Area Number |
19K11435
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小川 健 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70759737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 嘉一 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90420083)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 野球肘 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、主に2つある。一つは、「エコー肘検診」と「MRI検診車」を融合しビッグデータの集積とその解析であり、もう一つは、「高分解能MRI」と「エコー肘検診」の解析データから肘内側障害の病態を解明することである。 「検診」という社会貢献型プロジェクトに世界初となる車載式小型MRIを融合させることには成功しており、今後公表に向けて、データ解析と論文作成の段階である。 更にビッグデータから新たな病態を解明していく学術的な側面も兼ね備え、研究形態においても独自性が高いと考えていた。この点については、以前からのデータも合わせ、preliminaryな内容ではあるが、査読のある国内雑誌に採択された。 小川健, 馬見塚尚孝, 辰村正紀, 万本健生, 平野篤, 山崎正志.初発前思春期投球肘内側障害の高分解能MRIとその病態.整スポ会誌 40(3); 146-150, 2020 将来的に疾病予防につながる閾値などを、人工知能を使い計算から推測するためのデータベースを構築したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
野球肘の検診をメインとした研究であるが、コロナウィルス感染拡大のために、予定していた検診が軒並み中止となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
少年野球の野球肘検診をするにあたり、令和2年度に実施できなかった分、当初の計画よりは対象人数が減ってしまうことが予想されるが、令和3年度の検診の計画は進められている。 今後さらなるコロナウィルス感染拡大がなければ、実施可能と考えられ、最低限の目的は達成できると考えている。
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Causes of Carryover |
研究の核である学童を対象にした検診が、コロナの状況下で出来なかったため、次年度使用額が生じてしまいました。 野球肘検診に必須であるポータブルエコーの購入、さらに人件費として、研究費の使用を考えている。
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