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2019 Fiscal Year Research-status Report

対人競技のフェイント動作における偽装の重要点

Research Project

Project/Area Number 19K11438
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

奥村 基生  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木島 章文  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords熟練過程 / 剣道 / 認知技能 / 運動技能 / 反応時間 / 運動時間
Outline of Annual Research Achievements

フェイント動作はあらゆる対人競技でみられる重要かつ有効な対人技能である.そのため,学校や競技の現場において実行・教育されることが多い.その研究は運動・スポーツ科学や教育のために有益な情報を提供することにつながり,社会・教育的な意義が深い.
本研究では,選手が通常動作を偽装する動作の後に目的動作に切り替える一連の認知・運動技能をフェイント動作と呼ぶ.これまでに,我々は選手がフェイント動作を開始する二者間距離の遠近によって偽装動作を微調整していることを明確にした.たとえば,選手は遠い距離からは偽装動作の開始を遅延させてフェイント動作による攻撃の成功率を向上させていた.今年度の実験では,これまでの実験法や知見に基づいて,偽装動作と目的動作の関係がどのようにフェイント動作の成功・失敗に影響するかについて検証した.
実験では,剣道競技の選手を対象に,簡単な攻撃の通常動作(目的動作のみ)とフェイント動作(偽装→目的動作),それらに対応する適切な防御を選定した.そして,対戦する参加者に攻撃者か防御者の役割を与えた.各試行において攻撃者は通常動作かフェイント動作による攻撃を実行し,防御者は防御した.また,試行開始距離は遠近1つずつの二者間距離に固定した.攻撃者がフェイント動作をする試行では,開始距離の遠近に関わらず,動作開始後すぐに偽装動作をするように教示した.このように偽装動作と目的動作の開始タイミングと二者間距離を実験的に操作して,フェイント動作の成功・失敗への影響を検証した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在のところ実験は予定通りほぼ終了している段階である.今後,データを分析する予定である.分析では,反応・運動時間,各身体部位の移動の方向,速度,加速度の動作解析をする.また,攻撃・防御の成功・失敗は反応・運動時間や動作解析だけでは正確に分析できないため,ビデオカメラや質問紙法のデータを利用して分析の精度を向上させる.

Strategy for Future Research Activity

今後は,上級者と中級者のフェイント動作の相違や,通常動作と偽装動作の類似性,偽装動作と目的動作の関係性などを分析することによって,フェイント動作の成功・失敗の決定因について詳細に検証していきたいと考えている.

Causes of Carryover

動作解析のためのモーションキャプチャシステムのカメラをレンタルすることで物品費を節約できた.一方で英文校正や実験機材の郵送などのその他の経費が予定額を超えた.
来年度は予定通りの予算執行と,前年度の節約分については来年度以降に不足が見込まれる物品費,人件費,その他の経費を補填するために使用したい.

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Published: 2021-01-27  

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