2021 Fiscal Year Research-status Report
全身対人協調運動における協調技能の学習ダイナミクス解明
Project/Area Number |
19K11439
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (30722102)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 対人協調 |
Outline of Annual Research Achievements |
対人・集団スポーツでは,複数のプレイヤー間の協調的な振る舞いが,パフォーマンスを発揮するための重要な要素のひとつである.特に,素速く正確に他者と協調して動くことは様々なスポーツで必要とされるが,初心者が他者との協調技能を習得することは容易ではない.本研究では,全身運動における協調技能の熟練差を明らかにすること,初心者が協調技能を学習していく過程の仕組み(ダイナミクス)を明らかにすることを目的に研究を実施することを目的とした.このことは,他者に注意が向けられない初心者と,他者の意図を読み取り自己を調整できる熟練者の違いは何か,初心者がどのように協調技能を習得していくのか,といった疑問に迫ることであった.当初の目的では,光学式の動作計測装置により,3次元のヒトの動きを計測できる実験環境において,個人技能が乏しい初心者の協調技能が,どのように学習していくのか(あるいはしないのか)を検証することを目的としていたが,新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け,実験の実施には至らなかった.また一方で,本研究課題を基課題とする国際共同研究加速基金の採択に伴い,本研究の発展的な促進に仮想現実(VR)が必要と判断し,そのための実験設備のセットアップに取り組んだ.それに伴い,当初に予定にあった「時空間の制限がある中で,出来る限り素早く正確に他者と打動作を交互遂行すること」が要求される課題ではなく,新しい実験課題の実施を検討しており,早急に実験を実施する予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験の実施には至っていないため.
|
Strategy for Future Research Activity |
本実験の実施を早急に進める.
|
Causes of Carryover |
実験の実施が遅れているために該当助成金が発生した.次年度は,主に実験実施のための消耗品および実験参加者謝金のために使用する計画である.
|