2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K11480
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Research Institution | Yamanashi Gakuin University |
Principal Investigator |
小山 さなえ 山梨学院大学, スポーツ科学部, 教授 (50405099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 麗 作新学院大学, 経営学部, 特任講師 (50820742)
関根 正敏 中央大学, 商学部, 准教授 (60638956)
石川 智 作新学院大学, 経営学部, 特任講師 (80820349)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プロスポーツ / 地域活性化 / 地域貢献活動 / クラブマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域貢献を重視する4つのプロスポーツチームの活動拠点となる栃木県を事例として、プロスポーツチームよる地域活性化に向けた戦略とその実施プロセスについて分析するとともに、その取り組みのアウトカム(成果)について明らかにすることを目的としている。本研究プロジェクトの1年目となる2019年度の活動実績としては、第一に、当初計画の通り、「スポーツと地域活性化」に関する論文等を収集し、先行研究の批判的検討に着手できたことが挙げられる。現段階までのレビューでは、「地域活性化」という言葉は多義的であるがゆえに、「スポーツによる地域活性化」の成果も様々な視点から設定される傾向にあることがわかり、本研究の学術的意義を再確認することができた。 第二の実績は、文献レビューと併行して、事例となる栃木の地域特性や、対象チームの運営組織に関する最新情報を収集したことである。地域貢献活動が「観戦者の獲得」というファクターに影響を与えている可能性を確認することができた。こうした現地における基礎情報は、2年目以降の研究推進に際して必要となるもので初年次の主要な成果といえる。 第三に、本研究グループによるこれまでの研究活動の成果の一部について、「経営理念を体現したクラブマネジメントの実態」という視点から論考にまとめることができたことも本年度の実績である。最後に、栃木県における「スポーツによる地域活性化」に向けた施策を他の地域で応用するケースがあらわれ、そうした派生的な動きについても事例研究に着手することができたことも本年度の成果といえよう。山梨県山中湖村では、宇都宮市における自転車関連施策を参考にしながら、サイクリングチームを核とした「自転車の聖地」に向けたプロジェクトが動き始められており、県外におけるそうした新たな動きについても視野におさめるべく、本年度にフィールドリサーチを開始することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロスポーツによる地域活性化戦略に関する学術的意義について、再確認することができた。概ね、当初に想定したとおりのデータ収集ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
地域貢献を重視する4つのプロスポーツチームの活動拠点となる栃木県の事例を中心に、プロスポーツによる地域活性化戦略とその実施プロセスについて、継続的に調査を進める。それと同時に、プロスポーツ組織が支援組織(行政、民間、企業、教育組織など)とどのような関係を築いているのかについても調査を進める。
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Causes of Carryover |
概ね計画通りに研究を推進できているが、他の業務との関係と新型コロナウィルスの影響で、栃木県内での調査が数回できなかったため。なお、この調査については、継続的に翌年度以降に実施する。 (使用計画) フィールド調査や質問紙調査費用(旅費と消耗品費)として活用する。
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Research Products
(1 results)