2023 Fiscal Year Research-status Report
Female-specific risk factors for ankle ligament injuries among athletes
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19K11497
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
深野 真子 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (00634362)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 足関節内反捻挫 / 女性 / リラキシン / 関節弛緩性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、女性の発生率が高いとされる足関節捻挫を取り上げ、足関節捻挫発症リスクである関節弛緩性について女性特有の要因を明らかにすることを目的として実施している。2023年度は、リラキシン濃度が高いアスリートは黄体期に関節弛緩性が高まるかを明らかにするための実験を2020年度から継続して実施した。また、2021年度より尿中のリラキシン濃度を測定し、血液検査によって得られる血清リラキシン濃度の代替可能性について検討を行っており、2023年度も対象者数を増やして検討を行った。 血清リラキシン濃度と関節弛緩性について、血液検査と足関節弛緩性テストを行い検討した。特に黄体期の血清リラキシン濃度が4.0 pg/mlを超えるアスリートは、足関節前後方向・内外反方向の弛緩性が高い傾向にあった。 尿中のリラキシン濃度は、約67%の者が月経周期中の黄体期で最も高い値を示し、残りの者は排卵期に最も高い値を示した。血清リラキシン濃度と尿中のリラキシン濃度の関係について検討を行ったが、現時点で統計上有意な相関関係にはなかった。ただし現段階ではサンプル数が十分でなく、今後サンプル数を増やすことにより両者の値に何らかの関係性が得られることが予測された。また、尿中のリラキシン濃度について外れ値と見られるデータがあるため、該当データについては検体の再分析が必要と考えられた。また、、足関節内反捻挫の受傷回数と尿中リラキシン濃度の関係について分析を行い、足関節内反捻挫の受傷回数が多い女性アスリートは、黄体期の尿中のリラキシン濃度が高い傾向があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度までに合計18名の女性アスリートを対象として血液検査・尿検査・関節弛緩性の測定および各種質問紙調査を実施し、23年度は再度確認が必要であったサンプルの再検査を行った。概ね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度までに取得した実験データの分析および確認が必要な血液と尿のサンプルの再検査を行う。また、これまでに得たデータのまとめを行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、当初調査を依頼していた団体やアスリートの活動計画が大幅に変更されたことから、調査の一部について実施を見送ったため、当初計上していた予算を使用しなかった。予算については、確認が必要な血液サンプルの再検査料と成果の公表にかかる費用に充てる予定である。
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