2020 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子ドーピングを含めた21世紀におけるアンチ・ドーピング教育プログラムの開発
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19K11507
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| Research Institution | Nihon Fukushi University |
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Principal Investigator |
竹村 瑞穂 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (70634351)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 雄大 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師(任期付) (60779271)
梶 将徳 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (90824582)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | ドーピング / 遺伝子ドーピング / アンチ・ドーピング教育 / エンハンスメント / 競技スポーツ / スポーツの価値 / 倫理 / 遺伝子の道徳的地位 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
「遺伝子ドーピングを含めた21世紀におけるアンチ・ドーピング教育プログラムの開発」というテーマで、調査研究ならびに理論研究（倫理・哲学研究）双方の側面から研究活動を進めてきた。コロナ禍の状況であったが、とくに論文の執筆に力をいれて研究活動を進めた。
2020年度の実績としては、以下の通り、国際誌の査読付、原著論文（第一著者）が受理され、掲載された。Mizuho Takemura（2020）Gender Verification Issues in Women’s Competitive Sports: An Ethical Critique of the IAAF DSD Regulation. Sport, Ethics and Philosophy. Vol.14.（4）. イギリススポーツ哲学会のジャーナルでもある当該雑誌は、スポーツ哲学分野において、幅広い読者が国内外にいる。また、「現代文化人類学会」でドーピング問題について発表をしたり、笹川スポーツ財団が刊行している『2020スポーツ白書』において、ドーピング問題の部分を執筆するなど、研究成果を社会的に発信することにも力をいれた。2020年度後半は、遺伝子ドーピングおよびドーピング問題に関する意識調査をするにあたり、予備調査を進める準備をしてきている。
当初の研究実施計画に照らし合わせると、2020年度は、国内学会・国際学会が中止となったことから、当該学会等での発表は遂行できなかったが、論文の発表、掲載、調査研究等については予定通り進められている。遺伝子ドーピングに関する英語論文の国際誌への投稿についても、ほぼ執筆が終わっており、予定通り2021年度に査読を受ける予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本件研究は、調査研究と理論研究の両輪から成る。理論研究の方は計画以上の進みで実施されており、論文の掲載、書籍の刊行等、順調に進展している。本学で開催予定であった遺伝子ドーピングに関する学際的シンポジウムについてはコロナの影響で延期となったが、時期を慎重に判断しつつ、また開催の準備を計画していきたい。
調査研究については、他大学の分担研究者やNFとも連携をとり、十分に時間をとったうえで準備を進めてきた。2020年度後半は、遺伝子ドーピングおよびドーピング問題に関する意識調査をするにあたり、予備調査を進める準備をしてきている。
当初の研究実施計画に照らし合わせると、2020年度は、国内学会・国際学会が中止となったことから、当該学会等での発表は遂行できなかったが、論文の発表、掲載、調査研究等については予定通り進められている。遺伝子ドーピングに関する英語論文の国際誌への投稿についても、ほぼ執筆が終わっており、予定通り2021年度に査読を受ける予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、まず調査研究を終えて質的研究の分析に着手する、また、これまで進めてきた理論研究と合わせた上で、現代社会において有効なアンチ・ドーピング教育のプログラムを開発、発信していく。
2021年度の研究活動として、具体的に、①国際誌（Journal of Philosophy of Sport）への投稿を1本、②書籍の刊行を1冊、また、③学会での発表を少なくとも1回、この3点は少なくとも必ず実行する。さらに、可能であれば、2020年度に延期となったシンポジウムの開催の準備を進めていき、学際的な研究ネットワークを構築するための基盤づくりをしていきたい。
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| Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、2020年度に書籍の刊行に向けて国際的かつ学際的な協力体制のもと、当初よりもより深くて広い研究計画が立てられたことから、それにかかる経費（謝金等）を計上したためである。とくに、遺伝子科学分野の研究者との連携や、専門家による海外の文献の翻訳事業などを遂行した。その計画が2020年度より継続しているため、引き続き今年度も研究活動に活用していく予定である。
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Research Products
(3 results)
