2020 Fiscal Year Research-status Report
Psychoneuroendocrinological examination on the effect of Autogenic Training intervention for the stress of athletes
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19K11511
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
菅生 貴之 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (60360731)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自律訓練法 / 精神神経内分泌免疫学 / コルチゾール / 唾液 / 競技者 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19環境下において、実験棟の実施が困難となり、2020年度は研究としての進展は見られなかった。2019年度末には実験を実施することができたため、2020年度はそれらのデータの分析を進め、論文投稿に向けた準備をするにとどまった。 しかしながら、データからはある程度設定した仮説を裏付けるデータが得られた。具体的には、前年に行った運動負荷によるコルチゾール反応について、運動形態が異なる場合のコルチゾール反応について検討を行った。特に高強度トレーニングについて検討を行った結果、持久的運動と同様の反応が見られ、高強度トレーニングによっても起床時コルチゾール反応が認められることが明らかとなった。 また、2019年度に実施した実験を基に、成果公表を取りまとめる論文執筆を進め、国内外の雑誌に投稿し、現在も改稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルス関連の所属組織内の対応方針などに準拠し、実験実施などを控えざるを得なかったことが主たる要因である。今年度も実験実施がどの程度可能かは不透明であるため、来年度に延期することも含めて検討中であるが、論文の執筆を進められたことは光明であったと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の実施状況を踏まえると、基礎的な検討は十分とは言えないこともあり、指導介入などの研究については慎重に実施する予定である。基礎検討においては、コルチゾールの慢性的ストレス指標としての妥当性の検討が主要なテーマであるが、現状では身体的ストレスの指標としての影響の置き差を検討している段階といえる。 今年度は昨年度実施が難しかった基礎的検討の実験をいくつか実施する予定である。具体的には、継続的な運動によるコルチゾール濃度の変化傾向を探るために、長期間の運動負荷を行うような実験を検討している。
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Causes of Carryover |
当初予定していた実験等がほぼ実施できなかったことから、前年度のデータの分析に消耗品等を購入し、論文投稿の際の英文校閲などを実施したが、実験対象者の謝金などがほぼ支出がなかった。
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