2022 Fiscal Year Annual Research Report
Psychoneuroendocrinological examination on the effect of Autogenic Training intervention for the stress of athletes
Project/Area Number |
19K11511
|
Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
菅生 貴之 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (60360731)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | コルチゾール / 高強度運動 / 慢性ストレス / 競技者 / 精神神経内分泌免疫学 / 起床時コルチゾール反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は研究最終年として、研究成果の公表を行った。国際誌1篇、国内誌1篇の投稿を行い、国際誌1篇が受理された。国内誌に関しては現在も査読継続中である。 研究課題期間中のデータに関しては、おおむね意図するデータが得られた。特に生理学的指標である内分泌系の指標の検体採取から生化学分析の手続き、生理学的機序などについては理解が得られてきたと考えられる。 国際誌においては、起床時コルチゾールに対するストレングストレーニングの影響に関して検討を行うために、ベンチプレスを用いて実験を行った。その結果、心理的反応と関連し合いながら、起床時コルチゾール反応に影響を及ぼしうることが示唆された。 国内誌においてはバーンアウト傾向と起床時コルチゾール反応との関連性を検討しており、バーンアウト傾向との関連性について検討しているが、査読継続中である。 本研究課題であるリラクセーショントレーニング(自律訓練法)の継続練習における成果については、研究期間中の実験実施が難しく、検討するに至らなかった。しかしながら、起床時コルチゾール反応に影響を及ぼしうる様々な要因について検討することができたことは一定の成果といえる。競技者に対して、慢性的ストレス反応を起床時コルチゾール反応によってとらえようとする際には、競技者のトレーニングの状況であるとか、心理特性、バーンアウト傾向なども考慮に入れる必要があり、今後の研究においては留意点としておきたい。
|