2021 Fiscal Year Research-status Report
Effects of long-term exercise training on digestive and absorptive functions
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19K11516
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
寺田 新 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00460048)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 消化・吸収系機能 / 持久的トレーニング / 超高糖質食 / 胃排出速度 / ラット |
Outline of Annual Research Achievements |
食事によって摂取した栄養素は、胃や小腸で消化・吸収され、体内の様々な臓器へと届けられる。したがって、食事による効果は、この消化・吸収系能力の影響を強く受けることになる。これまで、消化・吸収系機能が長期間の身体運動トレーニングによってどのような影響を受けるのかということに関しては、ほとんど明らかとなっていなかった。昨年度までの研究において、長期間の身体運動トレーニングにより膵臓における消化酵素および小腸における糖輸送体が増加することや、トレーニングを行いながら超高糖質食を摂取することで、膵臓の消化酵素の適応がさらに高まることが明らかとなった。本年度の研究では、胃から小腸への排出速度に関して検討を行った。その結果、超高糖質食を摂取しながら、トレーニングを行ったラットでは、一過性の運動終了時点において、運動開始前に投与した糖質溶液の胃内残留量が少なくなること、すなわち、運動中における糖質溶液の胃排出速度が促進されるという結果が得られた。以上の結果から、長期間のトレーニングおよび超高糖質食の摂取により、膵臓や小腸だけではなく、胃の機能にも変化が生じる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は順調に研究を行うことができ、胃排出速度に関する新たな知見を得ることもできた。この研究をさらに発展させるために、助成期間を1年間延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度に得られた知見をさらに発展させることを予定している。具体的には、現在、スポーツの現場で広く用いられるようになっている超高濃度の糖質ドリンクの胃排出速度に関する研究を進める予定である。2021年度に確立した実験手技・手法を用いるため、順調に研究を進められると考えている。
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Causes of Carryover |
2021年度の研究が順調に進んだため、予想していたよりも費用が少なく済んだものの、興味深い知見が得られたことから、その研究を進展させるための費用として、2022年度に一部繰り越した。
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[Journal Article] Long-term wheel-running prevents reduction of grip strength in type 2 diabetic rats2021
Author(s)
Yoshihiro Takada, Tomoko Hanaoka, Hidetaka Imagita, Toshihide Yasui, Daisuke Takeshita, Masami Abe, Shinnosuke Kawata, Taku Yamakami, Keisuke Okada, Hiroe Washio, Syunji Okuda, Akira Minematsu, Tomohiro Nakamura, Shin Terada, Takashi Yamada, Akira Nakatani, Susumu Sakata
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Journal Title
Physiological Reports
Volume: 9
Pages: e15046
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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