2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K11539
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
当麻 成人 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (20368179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出村 慎一 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20155485)
川端 悠 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (20713390)
長澤 吉則 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (40299780)
松浦 義昌 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (60173796) [Withdrawn]
青木 宏樹 福井工業高等専門学校, 一般科目(自然系), 講師 (90622564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 転倒回避テスト / 高齢者 / 反応時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトはバランスを崩すと素早く手を伸ばし、近くの壁や手すりを掴む等の転倒を回避する動作をとる。この咄嗟の転倒回避動作は加齢に伴い遅延するため、高齢者の転倒リスクは高くなる。高齢者の転倒回避テストの新規開発を目的とした本研究は、初年度、研究倫理申請を行い、新規開発した機器を利用し、青年25名を対象に上肢の連続選択反応テストの条件(左右差,反応方向)間差を検討した。その成果を学会で発表し、論文にした。被験者は、テストにおいて、PC モニタ上にランダムに表示される指示に従い、被験者の左右の体側の前方、側方、及び後方に設置したハンドタッチパネル(パネル)に素早くタッチした。各指示刺激からタッチ時間(反応時間)を測定した。各パネルへの反応時間の合計を評価変数として利用した。測定は、左右の手で3試行実施した。反応時間に試行間差が認められたため、各3試行の最小値を代表値とし平均値の差を二要因分散分析(左右差×反応方向)により検討した。反応方向の主効果要因にのみ有意性が認められ、多重比較検定の結果、反応時間は前方、側方、および後方の順に長かった。前方のパネルは常に視野に入っており、被験者はタッチする際にパネルの位置を確認する必要はないが、側方や後方の場合は、視野外のためパネルの位置を確認する必要がある。また、後方の場合は反転動作も生じる。よって、反応時間は前、側方、及び後方向の順に長かったと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の課題(適切なテスト条件と新規機器開発)を解決し、現在、次年度の課題(転倒回避テストの実用性と信頼性の検討)に既に取り組んでいる。つまり、高齢者を対象にハンドタッチにフットステップも加えた、刺激提示の転倒回避テストを作成し、予備テストも実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
二年目の課題は「転倒回避テストの実用性と信頼性の検討」である。既述したように、高齢者を対象に転倒回避テストの予備テストも終えており、課題は達成可能と考えている。分担者の協力を得て、三年目の課題「妥当性および他のテストとの関係」にも早期に着手する予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集のための人件費について低額により測定できた。
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Research Products
(2 results)