2022 Fiscal Year Annual Research Report
英国プロサッカークラブにみる資金調達多様化とその可能性について
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19K11567
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
西崎 信男 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (20372245)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ガバナンス / 株式会社 / サポータートラスト / 利害関係者(ステークホルダー) / 経営内容開示 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、英国プロサッカークラブにおける大規模クラブの資金調達(上場含む)、及び中小クラブにおけるファンで組織されるサポータートラスト(組合組織)の資金調達を例に、企業規模に応じた資金調達の方法を比較検討してプロスポーツの経営(資金調達)在り方を求めることを目的とする。最終年度である本年度はコロナ禍が沈静化の兆しもあったので英国を中心とする欧州出張による調査研究を行った(10/5-10/21)。世界的なクラブであるイタリアのユベントスの法人本部担当者、及び世界に11億人のサポーターを擁する英マンチェスター・ユナイテッドの財務担当責任者(CFO)等トップクラブの上席責任者と稀有なミーティングを行うことができた。他方、英国の中小クラブのサポータートラストの役員ともサポータートラストの現状・在り方について議論できた。同じサポータートラストでも、クラブによってファンのサポータートラストへの参加度合い(出資割合等)が異なり、クラブ運営に対する影響度が異なる。それらは、プロスポーツクラブ(株式会社)におけるガバナンスをどうするのかという普遍的なテーマに収束する。論文、学会発表、マスコミでのコメントを通じて発信してきた結果、日経新聞での取材記事(8/15)、学会発表(日本経営診断学会関東部会での招待発表2023/2/18)、日本スポーツ産業学会大会発表2022/7/10)、 スポーツ関係業界の研究会での発表(スポーツナレッジ研究会2023/1/27)等でプロスポーツにおけるガバナンスの重要性について発表・提言を行った。日本経済再興のためには第三次産業の成長、その中でプロスポーツは大きな成長が期待されている。そのためには各クラブ(球団)は株式会社の責任として社会における利害関係者(ステークホルダー)に対して自らの活動について更なる経営内容開示を行い経営の透明度を高める必要がある。
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Remarks |
活動状況の新聞報道(プロスポーツの球団経営) 日本経済新聞2022/8/15 「プロ野球、コロナの時代の球団経営 球場有無で打撃に差」
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Research Products
(3 results)