2019 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の足部セルフケアの促進と足指筋力の向上を目指したプログラム開発
Project/Area Number |
19K11582
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00255960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10708473)
関 美雪 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40299847)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者の転倒予防 / 足の体操 / 足指の運動 / 足部の重心動揺点 / 足部のセルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者の突発的な転倒を予防するため、地域在住高齢者の足部の状態に着眼し、足の手入れや足部の運動を行って足のセルフケアを高めることで、下肢の能が向上することを実証することである。 研究方法は、①高齢期に転倒しない環境づくりの周知 ②高齢者自身が行う足のセルフケア ③足底部や足指の運動プログラムを設定すること 3点を上げた。研究は、足のケアの現状と課題の分析(平成31年)、調査対象となる高齢者に対して、実際に運動プログラムを行い評価(平成32年)するよう計画した。 研究1年目の実施と結果は、足底部のバランスを評価するため機材を購入し、測定技術の練習を繰り返して確実に行えるようにした。機材の搬入や設置のため、硬い平坦な床で行うことで測定の信頼性を得ることができる。足底や足指の運動について、共同研究者と評価項目を精査し、足底部データを共有する環境を検討している状況である。また、足のセルフケアでは、高齢者自身が取り組み関心を持って継続できる内容にするために、高齢者と意見交換を行った。足に対する意識は、普段は靴下や靴に覆われている足は大切なものであるが、他者の目を意識して友人にも羞恥心があることがわかった。このため、調査の実施時には、個人に配慮することが重要だとわかり、環境づくりに生かすようにしたい。感染症対策のため遅れているので、評価項目を精査し、研究の環境づくりを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査は感染症対策により中断しており、研究方法の①高齢期に転倒しない環境づくりの周知 ②高齢者自身が行う足のセルフケア ③足底部や足指の運動プログラムを設定すること 3点において、約5か月ほど遅れている。現在は、本研究の実施のため評価項目の精査を行っている。今後の研究再開に向けて、協力者への依頼や測定環境作りを行い、準備をする。個人情報の保護と、不利益が生じないよう取り組む。
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Strategy for Future Research Activity |
研究方法 ①高齢期に転倒しない環境づくりの周知、について、パンフレットを作成し、足のセルフケアを行う際に活用する。感染症対策により静的生活を過ごしていることが推測されるため、内容を変更して高齢期に行いやすい内容とする。②高齢者自身が行う足のセルフケアは、協力者を得て準備を行う。③足底部や足指の運動プログラムについては、評価項目を収集しているので、無理のない内容で実施するよう検討を行って内容項目を設定する。研究倫理委員会に調査内容を諮り実施する。
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Causes of Carryover |
感染症対策により研究が遅れたため、旅費や謝金を使用する機会がなかった。このため令和2年度の使用としたい。計画では、研修費用や研究補助としたい。今後の感染症動向により変更される可能性がある。
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