2023 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の足部セルフケアの促進と足指筋力の向上を目指したプログラム開発
Project/Area Number |
19K11582
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00255960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10708473)
関 美雪 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40299847)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 転倒予防 / 足部 / 足趾 / セルフケア / 身体バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢期の転倒予防を考えるため、地域で生活するセルフケアを自力で行う能力のある高齢者の足部・足趾の運動やケアを行うことによって、身体バランスに寄与し、ひいては身体バランスの安定に近づくことを実証する。 令和5年度は1事例で研究を行った。対象に、足趾・指の開大屈曲、足首周囲・足肢のストレッチを行い、角質除去と保湿による皮膚のケアを行った。足趾4本(2~5指)の筋力は、平常時、椅子に座位の姿勢で、右足趾4.5kg左足趾4.5kg、椅子から立ち上がる際の加重時は、立ち上がる時には、右足趾10.4kg左足趾12.0kg、立ち上がった後、立位では右足趾9.3kg左足趾7.6kgであった。椅子から立ち上がる際は、上体を維持して安定させる筋力が最大に必要であった。学会での報告は、身体の安定性に影響するめまい症状を検討し左右の重心移動が大きいことがわかった(佐藤玲子、関美雪、上原美子、めまいが自覚される時の両足指筋力と立位の安定の検討第4回日本フットケア・足病医学会年次学術集会)。 2024年度は、足部・足趾の検討とともに、血圧・感覚器・皮膚の状態を加味して、地域高齢者の協力を得て実施予定である。課題は、高齢者の身体移動を「椅子からの立ち上がり動作」として生活の中にある動作を設定して分析を行っているが、高齢者の身体環境として循環器の評価や、めまい、既往症、内服薬なども収集して検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症対策により、研究対象として高齢者を募ることが難しい。新型コロナ感染症は、第5類へと感染症分類が変更されたものの、依然として感染者が身近に発生する。このため、感染予防対策を十分に行って、今年度取り組む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者を募るため、研究の実施に当たり、研究倫理委員会への申請・許可を得て実施する。運動プログラムの実施・測定について倫理・安全を確保して実施する。2025年初めに研究をまとめ、論文や報告を行う予定である。
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Causes of Carryover |
使用の変更は、2024年度の研究の延長申請により生じた。 2024年度の使用計画は以下である。①物品費 計 50,000円、②旅費 計180,000円(交通費・宿泊費・学会参加費 開催地神戸 研究者3人)、③人件費 計100,000円 (謝金一人1,000円×40回 人件費6,000円×10回)、④他 計42,8091円 (論文投稿120,8091円、報告書印刷費 300,000円) ⑤2024年度の研究費の使用計画の総合計 計75,8091円
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