2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the content of the ball movement (goal type) skill suitable for the developmental stage of primary school students
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19K11587
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Research Institution | Biwako-Gakuin University |
Principal Investigator |
深田 直宏 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 准教授 (00825010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大友 智 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校体育 / 発達段階 / ボール運動 / ゴール型 / 高学年 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,小学校高学年児童を対象に,タグラグビーの中心的な攻撃戦術であるのクロス,ループ,及び飛ばしパスの習得に必要な意図的学習配当時間及び単元総学習時間を明らかにした.ロスは,意図的学習配当時間 4 時間を含む単元総学習時間 12 時間を設定することにより習得が可能であること,ループは,意図的学習配当時間 4 時間の有無に関わらず単元総学習時間 12 時間では習得は困難であること,他方で,飛ばしパスは,意図的学習配当時間 4 時間を含む単元総学習時間 8 時間を設定することにより習得が可能であることが示唆された. これまでの研究成果は以下の通りである.2019年度は,過去にデータ収集を行ったゴール型(タグラグビー)のデータを分析し,高学年児童に学習可能な指導内容について検討を行った.その結果,高学年児童には,飛ばしパス,及びクロスが学習可能であることが明らかになった.2020年度及び2021年度は,2017年から2018年にかけて、データ収集を行った3年から6年までの8クラスのゴール型(バスケットボール)の映像分析,及び学会発表を行った.2022年度は,小学校5年生及び6年生に学習可能な指導内容を明らかにした.その結果を京都滋賀体育学研究に投稿し採択された(京都滋賀体育学研究第38巻,pp19-31).さらに小学校3年生及び4年生に学習可能な指導内容を明らかにした.その結果を体育科教育学研究に投稿し採択された(体育科教育学研究第39巻1号,pp31-50). これまでの研究成果から,高学年児童は、要領解説の高学年に例示された、ドリブル、攻撃時のボールを持たない動き、及び中学で例示された守備に関する技能が、高学年児童に適切な指導内容であることを明らかにした。また、ゴール型の陣取り型において学習可能なグループ戦術は、「クロス」及び「飛ばしパス」であることが明らかになった。
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