2020 Fiscal Year Research-status Report
Prospective investigation for contribution of physical activity and fitness to children's cognitive and non-cognitive skills, and its mechanism.
Project/Area Number |
19K11602
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
長野 真弓 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (10237547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 安子 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (60388212)
足立 稔 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (70271054)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子どもの身体活動・体力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、認知・非認知スキルの客観的指標をアウトカムとして、小・中学生期の身体活動・体力が、後年の認知・非認知スキルにもたらす貢献、およびそのメカニズムを前向き研究によって解明することを目的としている。調査を実施するにあたり、教員が多忙を極めるわが国の学校現場では、確固たる根拠なしに介入プログラムを実施すること自体が不可能であるため、まずは現場に負担をかけない形で観察研究を実施し、その成果を学校全体の教育方針や取組みに反映させる方が、現場への汎用性と波及効果が高いと考えられた。 研究期間の2年目を迎えた今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にかかる対応のため、小学校教員の負担が極めて大きくなった。さらに、研究代表者および分担者の所属先・居住地域である福岡・大阪・兵庫の感染拡大が深刻であり、緊急事態宣言の発出等により県をまたぐ移動を自粛せざるを得ない状況であったことから、出張、実施予定の調査・報告会は中止・延期を余儀なくされた。 特に、縦断研究であり、かつ調査対象である児童・保護者の生活習慣・心理的特性など、コロナによる影響が大きい指標を扱う本研究の特性上、かかる時期におけるデータを使用することは解析結果を大きく混濁させる恐れがあった。さらに、研究代表者・分担研究者も、研究に充てるエフォートの殆どを本務校のコロナ対策及び遠隔授業への対応に割かざるを得ない状況であった。加えて、当該課題の成果を公表予定であった学会も延期・中止となったことから、今年度は、これまでに蓄積したデータのクリーニングおよび基礎解析等の作業を行うに留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、調査実務が著しく滞ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度は、研究成果の公表に至る進捗がかなわなかったため、次年度において改めて追跡調査の実施を検討し、感染状況を注視しながら研究を進める。次年度も感染状況が好転しない場合、研究期間の延長申請も視野に入れる。現状と今後の進め方の方向性に関しては、分担研究者の承諾を得ている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、当初予定していた調査対象校における調査・報告会、国内外の学会における成果発表および出張旅費、ならびに研究補助者への謝金支払いが予定通り執行できなかったため、かかる次年度使用額が生じた。
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