2023 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ観戦者の熱中症早期発見の指標作成-教育現場への還元を目指して-
Project/Area Number |
19K11611
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
飯田 智行 就実大学, 教育学部, 准教授 (70509645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 和俊 流通科学大学, 人間社会学部, 教授 (30552210)
高木 祐介 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (70707702)
家光 素行 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90375460)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 熱中症予防 / 暑熱環境 / ICT活用 / ズレ |
Outline of Annual Research Achievements |
暑熱環境下において、ICTを用いて定期的に自覚症状を教員へ知らせることによって、そのタイミングでの水分摂取に関する注意喚起となり、積極的な飲水行動につながるものと考えた。このことから、暑熱環境下における自覚症状の情報収集が飲水行動に及ぼす影響を検討した。体育活動中とスポーツ観戦中の2つの条件下において、定期的に自覚症状を教員に送信する群(情報収集群)と特に指示のない群(コントロール群)の水分摂取量などを比較した。その結果、両条件下において、コントロール群と比して情報収集群の水分摂取量が高い傾向を示したが、有意差は認められなかった。このことから、ICTを利用して自覚症状を送信するだけでは、積極的な飲水行動にはつながらない可能性が示唆された。そのため、情報収集した際にアラート機能を付加するなどの工夫の必要性が示された。 熱中症発症の対策の1つに,発汗量に見合った水分補給が挙げられ,そのためにも,自身の発汗量を把握できることが望ましい。もしも,実際の発汗量(客観的指標)と予想している発汗量(主観的指標)の『ズレ』が大きい場合,水分摂取量に影響を及ぼし,熱中症発症につながる危険性があるものと推測される。そこで、暑熱環境下におけるスポーツ観戦時の発汗量に係る主観的指標および客観的指標の差異を検討した。スポーツ観戦中の発汗量・水分摂取量を測定し、加えて対象者に観戦中の発汗量の予測値を尋ね、実測値と予測値の差異を算出した。その結果、発汗予測値<水分摂取量<発汗量(発汗実測値)であった。また,対象者23名中22名において,発汗実測値よりも発汗予測値が低値を示した。これらのから,暑熱環境下でのスポーツ観戦において,発汗の予測値は実際の発汗量よりも低くなる可能性が推察された。環境・活動・体質などに合わせた自身の発汗量を把握する取り組みの必要性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍に予定していた実験計画が全て延期になっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開始当初、最終年度に予定していた「個人差」に関する実験を行なっていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍に予定していた実験計画が遅延したため。また、それによる成果発表にかかる費用(旅費など)が低くなったため。
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Research Products
(2 results)