2022 Fiscal Year Research-status Report
スポーツを通じた地域開発からみた文化資源の有用性と継承・活用法に関する研究
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19K11623
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
山田 理恵 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (60315447)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 文化資源 / 地域開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間の4年目となる令和4年度では、継続して、地域の歴史的事実や地域ゆかりの人物に由来するスポーツ・イベント、地域に固有の伝統的運動文化が、その地域の活性化や持続的発展にどのように寄与しているのかについて研究を進め、得られたデータを整理・分析し、それらに基づいて考察を行った。 地域ゆかりの人物に由来するイベントとして注目してきた、「中馬野球大会」と「の・ボール大会」という野球の定期交流戦(毎年1回交互に開催)については、継続して資料・情報収集を行った。令和4年11月、愛媛県松山市の松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)において、愛媛県立松山東高等学校野球部創部130周年記念事業の一環として「の・ボール大会」が開催され、コロナ禍で中止となっていたこの定期交流戦が再開された。その大会について、現地調査および大会運営者・選手へのアンケート調査を行い、地域ゆかりの人物に由来するスポーツ・イベントの意義と可能性について考察した。 地域の歴史的事実に基づいて企画された「北灘ワンデリング大会」、薩摩のハマ投げ、妙円寺詣りについても、継続して現地調査および資料収集を行い、データを蓄積した。 また、「北灘ワンデリング大会」、薩摩のハマ投げに関する各シンポジウムでは、研究発表を行うとともに、今後の方向性や継承の課題について意見・情報交換を行い、考察を深めた。 なお、大熊廣明氏(筑波大学名誉教授)、綿引勝美氏(鳴門教育大学特命教授)、平山悦子氏(鹿児島県なぎなた連名理事長)、藤谷雄平氏(鹿屋体育大学大学院博士後期課程)を研究協力者とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で前年度まで中止となっていたスポーツ・イベントについては、現地調査および資料収集を行い、データを蓄積することができた。また、これまでの研究成果を整理したが、継続して調査を行いたいイベントの事例も残された。研究成果は、学会大会やシンポジウムにおいて発表し、意見交換・情報収集を行うことを通して、さらに考察を深めることができた。 以上の点から、研究は、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、当初計画に加えて、現地調査および資料調査を実施する。また、研究期間の最終年度として、本研究において得られた資料を整理・分析し、それらの成果に基づいて、地域に固有のスポーツ・イベントや伝統的運動文化の、地域づくりや地域の活性化、地域の持続的、内発的発展における有用性と可能性について考察し、研究全体を総括する。 研究成果については、学会大会や学会誌等において発表する。
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Causes of Carryover |
予定していた現地調査および資料調査の回数が減ったため、次年度使用額が生じた。 使用計画としては、コロナ禍で中止されていたが次年度に開催が予定されているスポーツ・イベントなどの現地調査、継続して実施する資料・情報収集、研究成果の発表を行うための旅費、文献複写費、図書購入代とする予定である。
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Research Products
(3 results)