2020 Fiscal Year Research-status Report
フィットネス教育を基盤とした小学校体つくり運動の学習プログラムの開発
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19K11624
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
佐々木 浩 国士舘大学, 文学部, 准教授 (20779574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細越 淳二 国士舘大学, 文学部, 教授 (70365526)
須甲 理生 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70614478)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 体つくり運動 / 生涯体育・スポーツ / フィットネス |
Outline of Annual Research Achievements |
体つくり運動は、平成10年の小学校学習指導要領の改訂において、旧体操領域に新たに「体ほぐしの運動」を内容として加えることにより名称を変更し導入された領域である。その後、平成20年、29年とその時々の社会の要請に応えつつ、2回の改訂を経て現在の形となった。体つくり運動系は、直接体力を高めることをねらいとして含んでいる唯一の領域であり、同時に特定の技能を高めることをねらいとしていない唯一の領域でもある。したがって学校現場では、体つくり運動の持つその独自の運動特性のためか、児童への学習意欲の持たせ方や教材として何をどう教えていいのかが難しい等その取り組みに教員間格差があるのが実情である。本研究の目的は、生涯にわたって日常的な身体活動の実践を自律的に継続するための資質・能力を育成できる体つくり運動の学習プログラムを開発し、それらを検証することである。 令和2年度は、前年度に小学校教員を対象に質問紙法により実施した、体育科の体つくり運動を含む運動領域に関しての意識調査を、領域や教員の経験年数で比較することにより分析検討を行った。その結果、体つくり運動は、他の領域に比べて教材作成と指導法ともに経験値が得づらく、さらに、指導法より教材作成に関して課題を抱いている教員が多いことが確認できた。結果については、日本体育科教育学会第25回大会WEB大会にてポスター発表を行い、学会参加の研究者とのメールによる議論により現状の研究内容に関わる様々な改善点等を確認することができた。また、体育授業研究会、日本体操学会、日本Gボール協会に参加し、研究動向や資料収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度末より、新型コロナウイルス感染症の影響により,すべての学校現場における学習活動のあり方に変容が求められており、現在もその状況に好転は見られない、体育授業のあり方についても新情報を基に模索されている状況である。そのため、研究のための学校訪問が制限されてしまい、現場における調査が滞ってしまっているのが実情である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の学校現場への影響にもよるが、令和3年度は、体つくり運動の学習プログラムの構築と検証を学校現場を足掛かりとして実施する予定である。また、昨年度実施した小学校教員への意識調査を更に精緻に分析考察を行う予定である。
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Causes of Carryover |
ポスター発表および参加学会がコロナウイルス感染症の影響により、すべてWEB上での開催であったため旅費の支出がなかった。全体的に研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通りの計画を進めていくものである。
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Research Products
(1 results)