2020 Fiscal Year Research-status Report
体力・運動能力向上を配慮した小学校ボールゲーム指導プログラムの開発と有効性の検証
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19K11628
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
津田 龍佑 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (80466648)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 体力・運動能力 / 学校体育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍の状況であったため、学校現場での測定ができなかった。しかし、2019年に実施した測定結果をもとに横浜スポーツ学術会議(オンライン開催、2020年9月8日~22日)にて学会発表を行った。Tsuda, R., and Suzuki, K.(2020)Load characteristics of different small-sided games in soccer class as regular curriculum for elementary school physical education.The 2020 Yokohama Sport Conference. また、学会でのディスカッションを踏まえて、論文投稿した結果、日本体育学会の学術誌『体育学研究』に論文が受理された。津田龍佑、鈴木宏哉、齊藤一彦、木越清信(2021)小学校高学年を対象としたサッカー授業におけるミニゲームの体力つくりからみた負荷特性:コートの広さの相違による影響.体育学研究66、139-152. 上述の研究は、学校体育におけるサッカーのミニゲームの体力つくりからみた負荷特性を、コートの広さと関連づけて検討したものである。本研究の結果は、同じ人数であってもコートの広さを工夫することにより、ゲーム中の走行距離や各速度における走行距離が異なることを示すものである。指導現場では、子どもの体力低下に関する1つの要因として、日常生活における身体活動が減少していることが指摘されている。世界の子どもの身体活動ガイドラインをみると、心身の健康的な発育発達のために、「毎日60分以上の中~高強度の活動時間」を推奨している。したがって、本研究の成果は、学校体育授業における身体活動の増加のための視点を提供するものと考えられる。なお、2021年に予定されている調査研究に備えてGPS機器を追加購入するとともに、単元計画案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、2019年の調査研究で得られたデータをもとに、学会発表および論文化することができた。一方、2020年度はコロナ禍の状況であったため、学校現場での測定ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで行ってきた調査研究は、1回の運動に対する負荷特性をみる、いわゆる横断的な研究であった。この研究成果を踏まえて、2021年度には運動を継続的に行わせた場合の効果を検証することを予定している(縦断的研究)。また、得られたデータを論文として執筆する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナ禍の状況であったため、学校現場での測定が実施できなかった。そのため、人件費や謝金が発生していない。また、学会発表もオンライン開催となったため旅費が発生しなかった。2021年度は、学校現場での測定を予定しているため、対象者数に応じた機器を揃えること、測定補助者への謝金などに充てるなどを想定している。
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