2020 Fiscal Year Research-status Report
葉酸関連遺伝子多型別栄養介入による健康づくり支援の有効性:開始15年目の追跡調査
Project/Area Number |
19K11672
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
福島 真実 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30286885)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 葉酸 / テーラーメイド栄養 / ホモシステイン / 遺伝子多型 / 健康づくり |
Outline of Annual Research Achievements |
さかど葉酸プロジェクトは、葉酸に注目した地域住民の健康づくり支援活動であり、とくに遺伝子多型に基づき、体質を考慮したテーラーメイド栄養指導を行っている非常にユニークな取り組みである。すでに10年以上実践を積み重ねており、現在も継続して実施している。これまでに得られた結果を検証しながら、介入方法の改善も積み重ね、健康の維持・増進における葉酸の重要性を広く伝える活動も行ってきた。これまでに遺伝子検査結果を伝えることが行動変容の動機付けとして有効であることが示された。本研究では、葉酸摂取を推進するこうした活動の生活習慣病予防に対する有効性を検証するため、介入15年後を最長としたフォローアップ講座を実施することが目的である。 昨年度までに、さかど葉酸プロジェクトチームおよび関連部署との研究協力体制を確認し、具体的な日程、会場の調整、対象者の抽出と名簿作成、アンケート調査の質問項目を検討し、フォローアップ講座実施準備を行い、今年度に大規模フォローアップ講座を開催する計画であった。しかしCOVID-19の影響により、今年度はさまざまなイベントが中止となり、本研究のフォローアップ講座も開催も中止にせざるを得なかった。アンケート調査を先行することを検討したが、COVID-19禍における生活スタイルが変化している可能性を考慮して、質問内容を精査し次年度実施することとした。研究期間の延長を視野に、COVID-19禍が収まって採血を伴う講座が実施できるよう体制を整えるにとどまった。研究成果の発表では、これまでの蓄積されたデータから、テーラーメイド栄養指導が中高年男性の葉酸栄養状態にどのような影響を与えるかをまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、ヒトを対象とした介入研究であり対象者には高齢者も多く、また自治体と協同で実施するため、コロナ禍でのフォローアップ講座の開催は困難である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を計画した時点では予想されない事態であるため、研究期間延長を考えている。 フォローアップ講座を実施することで、これまでの健康づくりへの取り組みの成果を検証することは非常に重要である。
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Causes of Carryover |
フォローアップ講座を開催する準備を進めてきたが、新型コロナ禍により開催中止となり、次年度以降に延長するはこびとなった。
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