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2019 Fiscal Year Research-status Report

免疫細胞の分化と老化における活性酸素の機能の解明

Research Project

Project/Area Number 19K11677
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

西槇 貴代美  日本医科大学, 先端医学研究所, マネジメントサポート・スタッフ (00465345)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords免疫細胞 / 酸化ストレス
Outline of Annual Research Achievements

活性酸素の蓄積は様々な炎症性疾患の原因となるが、免疫応答時には免疫細胞において活性酸素が産生され、免疫細胞の活性化や分化におけるシグナル伝達物質として作用することが知られている。しかしながら免疫応答時の各免疫担当細胞の酸化ストレスの変化、酸化ストレスによる免疫細胞の分化制御の変化については明らかではない。本研究では酸化還元状態により蛍光が変化する緑色蛍光タンパク質(roGFP)を発現するトランスジェニックマウス(roGFPマウス)を用いて、免疫応答時の免疫細胞の酸化還元状態を測定し、酸化ストレスと免疫細胞の分化制御の関連を明らかにすることを目的とする。
脾臓などの様々な免疫細胞が混在する臓器では、in vivoでの解析には限界がある。そこでroGFPマウスの脾臓から免疫細胞を単離し、in vitroでの酸化還元状態をフローサイトメーターで測定する実験系を構築した。酸化ストレスは、細胞の状態の変化により変動するため、in vitroの解析では固定する必要がある。さらにin vivoと同じ酸化還元状態を測定するためには、roGFPたんぱく質の立体構造が固定により変化しない固定法が必要である。そこで未固定の免疫細胞とパラホルムアルデヒドやメタノール等の固定方法や酸化還元を固定するためのN-エチルマレイミド(NEM)の条件を検討し、最適な固定条件を設定した。これにより様々な種類の免疫細胞の解析や刺激応答時の酸化ストレスを解析可能な測定系が構築できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は所属する研究室の移転があり、それに伴い以下の点で実験に支障を生じた。
*新しい実験動物施設へのマウスの搬入手続き、作出等
*移転に伴う実験環境の整備等
以上の理由により、研究状況の進捗状況としてはやや遅れが生じていると判断している。

Strategy for Future Research Activity

1.今年度確立したroGFPマウスの免疫細胞の酸化還元測定系を用いて、免疫細胞の分化、酸化還元状態の変化、エネルギー代謝の関連を検討する。具体的には、roGFPマウスから各種免疫担当細胞を単離して、in-vitroで刺激し、T細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージなどの各種免疫担当細胞における刺激前後の酸化還元状態の変化、細胞内エネルギー代謝に関わる各種遺伝子発現を調べる。
2.T細胞、B細胞、DCの分化に重要な役割を果たすパイオニア転写因子Batfの細胞内エネルギー代謝における役割を調べるため、roGFP TgマウスとBatf欠損マウスの交配を行い、Batf欠損/roGFPマウスを作製する。

Causes of Carryover

2019年度は所属研究室の移転のため研究遂行が不可能な期間があった。
そのため2019年度助成金一部を次年度使用額として繰り越すこととし、主に動物実験に関わる費用、抗体等の購入を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 酸化ストレスモニターマウスを用いた免疫細胞のin vitro解析2019

    • Author(s)
      西槙貴代美、上村尚美、岩井佳子
    • Organizer
      第42回日本分子生物学会年会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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