2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の認知機能低下予防とオーラルフレイルおよび栄養の関連性を検証する学際的研究
Project/Area Number |
19K11702
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
藤原 和美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50413414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩原 昭彦 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (30353014)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知機能 / オーラルフレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①オーラルフレイル(オーラルフレイルスクリーニング問診票、滑舌検査、舌圧測定)と食品摂取内容・頻度および栄養状態 がフレイル状態に大きく影響するとされる認知機能との関連をコホート研究により明らかにすること、②認知機能低下予防の視点からオーラル フレイルと栄養状態に関する科学的指標の解析をすることである。【対象者】本研究は「Yakumo Study(八雲研究)」と称され、名古屋大学を中心としたコホート研究として北海道八雲町と 共同で実施される住民健診において研究への協力がえられた40歳以上の住民(約550名)。【調査内容】①口腔機能に関する調査・測定内容;客観的咬合力の測定検査(舌圧測定- JMS舌圧測定器)、滑舌検査(オーラルディアドコキネシス)。質問紙調査 ;オーラルフレイルスクリーニング問診票、② 食品摂取状況;摂取食品名、摂取頻度は日常生活調査票によるアンケート調査、③ 栄養状態; 内科班が実施する血清検査結果、④ 高次脳機能(MMSE,記憶、空間認知、注意、実行系機能等)の測定。以上について研究代表者と分担者で実施予定であったがコロナ禍で感染予防を考慮し昨年に引き続き中止となった。 よって、今後の研究の展開について述べる。令和4年度の計画としては、先述した目的・対象・内容について2022年8月の住民健診で実施すべく、町および内科など健診を行う診療科などと協議し準備を進めている。2年間検診が実施できなかったため、目的としている栄養状態、オーラルフレイルと認知機能との関連を縦断的に明らかにするためにも令和5年度も引き続きの実施を検討したいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和3年度「Yakumo Study(八雲研究)」と称され当該である町と共同で実施される住民健診において研究への協力がえられた40歳以上の住民を対象として検査を実施予定であった。しかし、コロナの影響によって町民が同じ場所に時間差で集合しての実施になることから町の保健予防課と協議した結果、感染予防を鑑みて30年以上の継続されてきた住民健診が令和2年度に引き続き、令和3年度も中止となった。他の地域での実施も検討したが口腔機能に関する検査であり、舌圧測定のためにダイズ大のバルーンを口腔内に入れる必要があるためコロナ感染の特徴と現在の感染状況を鑑みて、令和3年度の検査実施を延期したことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は町との協議の結果、感染予防に十分に留意しながら実施すべく準備を進めている。これまでの住民ドックと同様に内科診察、整形検査、耳鼻科検査、眼科検査なども同時に実施される。その中で、本研究に関しては、質問紙とあわせて口腔機能に関する咬合力の測定検査(舌圧測定-JMS舌圧測定器)、滑舌検査(オーラルディアドコキネシス)高次脳機能(MMSE,記憶、空間認知、注意、実行系機能等)の測定もふくめて実施予定である。 しかし、健診規模に関わらず感染予防が最大の課題となる。健診受診者の密を避ける為、健診受診時間を振りわけること、および検査実施時における感染予防対策の徹底にある。特に口腔機能での舌圧検査であるため飛沫、唾液等に関する注意と処理が重要と考える。マスク、手袋、ディスポエプロン、フェイスシールド、ゴーグルの準備を行い、舌圧測定に用いた個人のディスポ用品に関しては各人で廃棄用袋に投入するなど細かな手順を作成し感染予防を徹底した上で実施すべく準備を進めている。
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Causes of Carryover |
令和3年度「Yakumo Study(八雲研究)」と称され当該である町と共同で実施される住民健診において研究への協力がえられた40歳以上の住民を対象として検査を実施予定であったが、コロナの影響によって住民健診が中止となったため研究費が未使用となった。令和4年度年より、質問紙とあわせて口腔機能に関する咬合力の測定検査(舌圧測定-JMS舌圧測定器)、滑舌検査(オーラルディアドコキネシス)高次脳機能(MMSE,記憶、空間認知、注意、実行系機能等)の測定もふくめて実施予定である。検査に必要な舌圧プローブ他感染予防物品、また実施場所への移動のため調査旅費および分析費用ソフト等についても使用予定である。
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