2020 Fiscal Year Research-status Report
A Clinical Study of Nutrition for the Prevention of Vitamin B1 Deficiency in the Elderly
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19K11722
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大西 秀樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30275028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 泉美 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (20726971)
石田 真弓 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80636465)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | チアミン欠乏 / ウエルニッケ脳症 / せん妄 / がん / コルサコフ症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者でビタミンB1欠乏が生じている状況を見出して、英文雑誌への投稿を行っている。 認知症で認知機能障害悪化を患者において、その原因がチアミン欠乏であることを見出し、英文で論文発表した(Uchida, N. Onishi, H. et al. (2020). Exacerbation of psychotic symptoms as clinical presentation of Wernicke encephalopathy in an Alzheimer's disease patient. J Gen Fam Med, 21(5), 185-187.)。 食道がんの患者において、化学療法を受ける前にチアミン欠乏がいることを見出し英文論文に発表した(Yoshioka, A., Sato, I., Onishi, H. & Ishida, M. et al (2020). Subclinical thiamine deficiency identified by pretreatment evaluation in an esophageal cancer patient. European Journal of Clinical Nutrition.)。 精神科併診でせん妄の診断を受けた患者において45%がチアミン欠乏を呈していることを見出し英文で論文発表した(Onishi, H., Sato, I. Ishida, M. at al (2021). High proportion of thiamine deficiency in referred cancer patients with delirium: a retrospective descriptive study. European Journal of Clinical Nutrition.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
がん患者、認知症患者、一般人口の各々において、高齢者のビタミンB1欠乏の割合が判明し、論文化するよい呈である。 また、当初の予定よりも順調に研究が進んでいることから、在宅医療を受ける患者に幅を広げて、ビタミンB1欠乏の割合とその背景因子を明らかにする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究も計画通りに進行し、今後は在宅医療を受ける高齢者にまで範囲を広げて研究を広げてゆく予定である。 埼玉県小鹿野町で行っている研究で、ある程度健康な患者においてはビタミンB1欠乏を呈している人はいないことが判明したので論文化する予定である。 埼玉県小鹿野町で行っている研究で、施設に入所している患者において、6%程度のビタミンB1欠乏者のいることが判明したので論文化する予定である。
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Causes of Carryover |
3年目にも、化学療法を受ける高齢患者におけるチアミン欠乏の割合とその背景要因を検討する研究を行うことを計画しているため。 現在、研究計画書を倫理委員会に提出するための準備を行っている。 今年度中には研究が終了し、論文化する予定でいる。
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Research Products
(3 results)