2022 Fiscal Year Research-status Report
A Clinical Study of Nutrition for the Prevention of Vitamin B1 Deficiency in the Elderly
Project/Area Number |
19K11722
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大西 秀樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30275028)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 泉美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (20726971)
石田 真弓 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80636465)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | チアミン欠乏 |
Outline of Annual Research Achievements |
計画された2つのプロジェクトの結果は以下のとおりである。 ①化学療法を受けているがん患者におけるチアミン欠乏についての横断研究 調査の結果、25%程度にチアミン欠乏が確認されている。本研究は現在論文作成中である。来年度に論文発表にまで進めることが出来ると考えられている。がん治療中の患者においてチアミン欠乏の頻度が著しく高いことが判明したので、早急に結果を報告しオンコロジストに対する注意喚起をする予定である。 ②老人ホーム入所中の高齢者におけるチアミン欠乏についての横断研究 調査の結果、5.8%にチアミン欠乏が確認された。いずれの患者においても、ウエルニッケ脳症に特徴的な症状を呈していることは無かった。認知機能が低下している患者では、気が付かないうちにチアミン欠乏に陥っている患者がいることが判明したので、その点に関して注意喚起をしてゆく予定である。本研究の結果は英文誌に掲載された。(Uchida, N., Ishida, M., Sato, I., Yoshioka, A., Takahashi, T., Furuya, D., Ebihara, Y., Ito, H. & Onishi, H. The prevalence of thiamine deficiency among elderly nursing home residents: A cross-sectional study. Journal of General and Family Medicine)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2つの研究は調査が終了し、1つは論文が完成し、もう一つは論文執筆中である。上記の理由により、研究はおおむね順調に進行していると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
在宅医療を受けるがん患者、および緩和ケア病棟に入院中のがん患者におけるチアミン欠乏に関して研究を進める予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナの流行で調査が出来なかったが、進行中の研究があるため。採血、論文作成、学会発表などで研究費を使用する予定である。
|