2021 Fiscal Year Annual Research Report
プログラニュリンの加齢性心肥大に伴う心不全における役割の解明
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19K11766
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大濱 透 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (20467583)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | progranulin / atherosclerosis / cardiac hypertrophy / heart failure |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦において、心疾患はがんに続く高い死亡率であり、心疾患の中でも心不全は約4割の死因を占めている。高齢化社会を迎えている本邦においては今後さらに心不全が急増し、“心不全パンデミック”の時代を迎えることが確実な情勢である。心不全は、左室収縮力が低下した心不全:Heart failure with reduced ejection fraction (HFrEF)と左室収縮力が保たれた心不全:Heart failure with preserved ejection fraction (HFpEF)に分類される。HFpEFはHFrEFとほぼ同程度の頻度で発症し、その予後は左室収縮力が保たれているにもかかわらず、HFrEFとほぼ同等に不良であることが知られている。病態が明らかではないHFpEFのモデル動物となりうるProgranulin (PGRN)-knockout (KO)マウスは、血圧上昇を伴わずに、老化に伴い、心肥大、心不全を発症するモデルであることを明らかにし、また心肥大を引き起こすシグナルがβ-cateninであり、その活性化がPGRN欠損により起こっていることをin vivo、in vitroの両面で証明し、報告した(J Mol Cell Cardiol. 2020 Jan;138:197-211.)。また、PGRNがマクロファージ泡沫化においてコレステロールの細胞内での分解過程に大きく関与していることも見出し、現在論文投稿中である。
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