2020 Fiscal Year Research-status Report
爪中副腎皮質ホルモンを用いた過敏性腸症候群の心理-生理モデルの構築
Project/Area Number |
19K11771
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菅谷 渚 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90508425)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 過敏性腸症候群 / 副腎皮質ホルモン / 認知 / 行動 / 爪試料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①最新の診断基準であるRome-IV基準を満たす過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)保有者における爪中副腎皮質ホルモン(コルチゾール・デヒドロエピアンドロステロン)の特徴、②それらの値と疾患に特化した認知・行動的要因、感情、腹部症状の関連を検討し、IBSの心理-生理モデルの構築を目指す。爪中副腎皮質ホルモンは新しい測定指標であり、これまで血液・唾液などの試料から測定していた瞬時値と異なり、長期的に蓄積されたホルモンの値を把握することができる。したがってIBSのような慢性疾患にフィットした試料であり、この新しい手法を用いてより精緻な心理-生理モデルを構築できると期待している。 現在、研究計画は本学倫理委員会にて承認されているが、COVID-19感染拡大に伴う頻回な消毒により爪試料が影響を受ける可能性が高く、データ収集を見送っている。一方で、爪試料および毛髪試料の研究は現在手元にある検体を用いて進めており(Psychoneuroendocrinology, 2020; Stress, 2021など)、本研究をスムーズに実施する準備をしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大に伴う頻回な消毒により爪試料が影響を受ける可能性が高く、データ収集を見送っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染状況、ワクチンの普及の状況を見て、大きな感染拡大が起きにくいと見通せた段階でデータ収集を開始する。
|
Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大によりデータ収集が開始できず、特に謝金の支払いが生じなかったことによる。今年度は感染状況やワクチンの普及などを元に開始時期を判断する予定である。
|
Research Products
(6 results)