2019 Fiscal Year Research-status Report
The essence of health disorder caused by purine bodies as the substrates
Project/Area Number |
19K11784
|
Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
櫛山 暁史 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (30435820)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 尿酸代謝 / キサンチンオキシダーゼ / 核酸代謝 / 生活習慣病 / 糖尿病 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 肥満 / CKD |
Outline of Annual Research Achievements |
プリン体代謝は痛風、あるいは血清尿酸値との関連で語られることが多いが、プリン体代謝自体による生体への影響、特に生活習慣病(インスリン抵抗性)への影響は十分検討されていない。 本研究は、プリン体の摂取、特に過剰な摂取によってもたらされた代謝変化および代謝産物が、キサンチンオキシダーゼ(XOR)を介し、高尿酸血症と独立して臓器障害をもたらすかを検討し、さらに各種組織特異的XOR欠損マウスおよび、XORのペプチドワクチンによって、肝・脂肪・小腸といった主要XOR産生臓器および、臓器障害を生じるXORの候補である血漿・マクロファージ・血管内皮でのXOR活性を抑制した際の、インスリン作用(肝臓・筋肉・脂肪)、熱産生(褐色脂肪)、非アルコール性肝炎(肝臓)について、尿酸の代謝を抑制したモデルと比較するものである。 本年はXORの配列を用いた合成ペプチド投与によるワクチン接種を行い、その抗体価を測定することが可能となった。またXORワクチンを投与したマウスでは血漿中のXORのタンパク量が減少しており、ワクチンの効果が証明された。このワクチン投与マウスにおいてNASH誘導食を投与した際の肝所見を検討し、現在解析中であるが、肝の炎症が抑制されている可能性がある。 さらに、プリン体代謝を阻害するキサンチンオキシダーゼ阻害剤によって糖尿病腎症モデルであるKK-Ayマウスの腎症害の進展を抑制できることを証明し、報告した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
異動に伴い実験環境を整えることと並行して実験を開始しており 新型コロナウィルスに対応するために3月に動物実験が停止したことから一部仕切り直しが必要となっている
|
Strategy for Future Research Activity |
現在まで有益なデータが出ているので、多角的な視点で解析を行う
|
Causes of Carryover |
異動に伴って着任後実験環境の整備に時間がかかっており、マウスを用いた実験は予定より半年遅れて開始しているため、計画に遅れが生じている。新型コロナウイルス感染症により施設の使用に制限があるが、今後通常のペースにまで戻せるように注力する予定である。
|
Research Products
(16 results)