2019 Fiscal Year Research-status Report
高度肥満症に対する肥満外科手術の骨格筋インスリン抵抗性改善のメカニズム
Project/Area Number |
19K11796
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
馬場 誠朗 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90573064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 章 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40275540)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高度肥満症 / 肥満外科手術 / 骨格筋インスリン抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である2019年度は、大学の移転事業や新型コロナウィルス感染拡大もあっため社会的に様々な制限を受けることになった。大学移転前後の期間を除いては肥満外科手術を継続することができたため10症例に対して手術及び、研究項目の検査を施行することができた。 研究項目である1)骨格筋量の測定、2)ヘパトカイン[selenoprotein P (SePP)とleukocyte cell-derived chemotaxin 2 (LECT2) ]の測定、3)腹部CTによる内臓脂肪量と肝容積の測定、4)次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析による腸内・口腔内細菌叢の変化、5)糞便中の胆汁酸分析、有機酸分析、短鎖脂肪酸分析、pH測定及びエネルギー量の測定、6)ヘパトカインの変化とインスリン抵抗性の関連性の解明と肥満2型糖尿病(T2DM)患者の糖代謝改善機序の解明に必要なデータの集積を行うことができた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響により解析には至らず、データの集積に専念することになった。国内外ではさまざまな研究に制限が生じており、研究の継続を一時中断せざるを得ない状況である。その中でデータ集積を継続できたことは、今後の進捗に大きな影響を与えると考えている。 次年度は、引き続き肥満外科手術症例のデータの蓄積を行いながら、可能であれば解析も開始していきたいと考えている。今後も新型コロナウィルス感染の影響は避けられないことも考慮しながら、データ集積に重点を置きつつ研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年9月の大学移転、また新型コロナウィルス感染の拡大等があったが、2020年3月までに肥満外科手術を10例施行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の手術ペースを保ちながら、研究項目である1)骨格筋量の測定、2)ヘパトカイン[selenoprotein P (SePP)とleukocyte cell-derived chemotaxin 2 (LECT2) ]の測定、3)腹部CTによる内臓脂肪量と肝容積の測定、4)次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析による腸内・口腔内細菌叢の変化、5)糞便中の胆汁酸分析、有機酸分析、短鎖脂肪酸分析、pH測定及びエネルギー量の測定、6)ヘパトカインの変化とインスリン抵抗性の関連性の解明と肥満2型糖尿病(T2DM)患者の糖代謝改善機序の解明のための解析を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
購入予定であったInBody770の大学移転後の設置場所が定められず、購入を先延ばしにしていたために次年度使用額が生じた。設置場所が決まったため、購入が可能となった。
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