2023 Fiscal Year Research-status Report
Study onthe anti-aging effct of coenzyme Q10 with considering individual differences
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19K11797
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
鈴木 敏和 和洋女子大学, 家政学部, 教授 (70270527)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 補酵素Q10 / サプリメント / 遺伝子一塩基多型 / アンチエイジング |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、「還元型CoQ10含有食品摂取による健康維持・増進効果の遺伝的個人差」という臨床試験を愛媛県上島町および新居浜市で実施しているQ10ヨーグルト健診参加者を対象に継続実施した。CoQ10を100mg含むヨーグルトを毎日摂取した参加者に、半年後の2023年5月および1年後の11月に健診会場に来てもらい、血液生化学値、身体機能検査値、認知機能検査値を取得した。そして、昨年度に決定したrs2032582、rs1761667、rs3808607、rs2072183の4SNP型とヨーグルト摂取に伴う血清CoQ10濃度の上昇の程度や、血液生化学値、身体・認知機能検査値との関連を調査している。 参加者219名のうち、不適格者および途中脱落者を除き、169名(男性45名、女性124名)が解析対象となった。女性参加者においては、CoQ10を100mg含むヨーグルトを毎日摂取半年後において、いくつかの身体機能検査値および認知機能検査値の改善が見られたが、男性では見られなかった。また、摂取半年後の血清CoQ10上昇値はrs2032582との関連のあることが再現された。閉経後の女性においては、rs2032582およびrs1761667と関連のあることが再現された。しかし、これらSNPと身体機能検査値および認知機能検査値の改善の関連は見られなかった。男性参加者においては、握力を除き、身体機能検査値および認知機能検査値の改善は確認できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響により、臨床試験が2年間後ろ倒しになったため。また、現在の試験は令和6年11月まで継続する。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度にCoQ10代謝に関わる遺伝子のSNPを決定する予定であったが未実施である。まずは、そのSNP型を決定し、CoQ10吸収との関連を明らかにする。そして、2024年11月の最後の臨床試験で、摂取2年後の血液生化学値、身体機能、認知機能の測定、およびテロメア長の測定を行う。CoQ10摂取前、摂取半年後、1年後、および2年後の身体機能、認知機能の結果をもとに、健康維持増進(または老化遅延)効果やCoQ10の吸収と調査したSNP型との関連について、総合的な分析を行う。
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Causes of Carryover |
2022年11月に開始した介入研究が2024年11月まで継続しているため。研究に必要な物品費、旅費、論文作成費用などに使用する。
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