2022 Fiscal Year Research-status Report
因果推論の方法論に対応する正確な統計解析手法の開発
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19K11871
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
千葉 康敬 近畿大学, 大学病院, 准教授 (80362474)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 因果推論 |
Outline of Annual Research Achievements |
因果推論の方法を用いることで、原因の結果への平均因果効果を適切に推定することができる。一方で、区間推定については、特に医学研究において推定精度を測るために必須であるが、通常用いられる統計解析手法は因果推論の方法論に対応していない。本研究の目的は、因果推論の方法論に対応する平均因果効果の区間推定法を提案することである。 これまでの経緯としては、①結果変数が2値変数の場合の平均因果効果の区間推定法について研究を進めてきたが、重大なミスが見つかった。代替案として、保守的な推定法を検討した。②①の結果変数が2値変数の場合の保守的な推定法を、結果変数が生存時間の場合に拡張することを検討した。結果変数が2値変数の場合のものを結果変数が連続的な変数である生存時間に拡張するのは困難であるが、用いる指標を平均生存期間(restricted mean survival time; RMST)にすることで拡張することができた。③上記①②について、モンテカルロシミュレーションで性質等を確認し、その後で論文を投稿する予定であった。しかし、昨年度から学内における科学研究費使用のルールが変更となり、学校年度と異なる期間での統計解析ソフトの年間ライセンス契約ができなくなった。その結果、研究を進めるのが困難な状況に陥った。研究期間延長となる今年度は、3月中に延長許可を頂けたこともあり、学校年度に合わせた年間ライセンス契約が可能であった。モンテカルロシミュレーション等を通して性質等を検討し、結果をまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」で記載したように、研究結果に重大なミスが見つかったこと、学内での科学研究費使用のルールが変更となったことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で各種対応に追われたこともあり、進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
代替案である保守的な推定法の問題点の洗い出しを、モンテカルロシミュレーション等を通して行う。その後、論文投稿の予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により学会出張旅費を使用しなかったこと、及び、学内での科学研究費使用のルールが変更したために統計解析ソフトの年間ライセンス契約ができなかったことが、次年度使用額が生じた理由である。次年度、統計解析ソフトの年間ライセンス及び論文投稿費用(英文校正等)に使用予定である。
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