2023 Fiscal Year Research-status Report
骨格構造の動的変更を可能にする開いたシステムのためのアーキテクチャ構成方法論
Project/Area Number |
19K11908
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
野田 夏子 芝浦工業大学, デザイン工学部, 教授 (60707701)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ソフトウェアアーキテクチャ / 変更容易性 / IoT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、IoT時代の主流である開いたシステムにおいて、構成要素間の関係の変更も含めてアーキテクチャの動的な変更を可能とする超柔軟なアーキテクチャ構成方法論を確立することである。IoTシステムでは、エッジとクラウドを含めた全体における機能やデータの適切な配置、コンポーネントの役割関係等がリリース後にも変化する等、近年のシステムにおいては変化が激しく、こうした変化に備えてアーキテクチャを柔軟化できる技術の開発は非常に重要である。 本研究は、アスペクト指向モデリングを用いて、アーキテクチャの柔軟化を図るものである。 2022年度までに、構成要素間の関係の動的な変更方法の基本形を完成し、アーキテクチャを動的に変更した場合にもデータ交換を可能にするメカニズムを完成した。 2023年度においては、スマートホームのドメインを対象に小規模実験を実施し。アーキテクチャの変更ができることを確認した。小規模ではあるが、システムオブシステムズにおいて構成システムを動的に変更することができることも確認した。データ交換に関して、対応範囲を拡張することができた。このフレームワークで開発するためのモデル駆動開発環境の開発も行った。また、より変更を行いやすくするための設計のパターン化なども実施した。 一方で、ある程度大規模な実験によりフレームワークの有効性を確認することは十分には行えなかった。今後、大規模な実験も含めて検討、確認を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ある程度大規模な実験を行うことで実用性を確認することを目指していたが、実験機器の選定の遅れ等で実験環境の構築に至らず、実験が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実験の計画を早急に策定し、実装実験を行う。実験結果の評価を踏まえて、動的変更可能なアーキテクチャ構成方法論とIoTシステム用アーキテクチャ構成フレームワークを完成する。
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Causes of Carryover |
実験システムを構築して評価を行う予定であったが、遅れにより実験ができなかった。 また、海外で実施される学会において海外研究者との議論を実施する予定であったが、渡航ができなかった。 2024年度にシステム構築のためのデバイス購入と、学会参加のための旅費として使用する予定である。
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