2020 Fiscal Year Research-status Report
Research for Global Use of Secure Edge Computing
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19K11935
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
山中 広明 国立研究開発法人情報通信研究機構, 総合テストベッド研究開発推進センターテストベッド研究開発運用室, 研究員 (60614518)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エッジコンピューティング / インフラ / 応答遅延 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、エンドユーザデバイスが様々な場所のネットワークに接続、近隣のエッジサーバを安全に利用して、低遅延応答性に優れたエッジコンピューティングのアプリケーションサービスを享受可能にするため、評判システムを用いてエッジサーバ事業者の信頼性を確認するシステムの実現を目指す。 今年度は、システム実験基盤を構築した。システム評価においては、エッジサーバ事業者が提供するエッジサーバの様々な品質を再現した上で、実験することが必要である。エッジコンピューティングアプリケーションにおいては、エンドユーザデバイスに対する応答遅延は、重要な品質指標の1つである。エンドユーザデバイスによる応答遅延計測のシステム評価を行うには、実験環境において様々な応答遅延を再現して、様々な条件でのシステム動作等を確認することが重要である。そこで、エッジサーバの応答遅延を設定可能なシステム実験基盤を構築し、システム実験を容易に行えるようにした。 また、構築したシステム実験基盤を用いた動作確認を行い、提案する評判システムを用いてエッジサーバ事業者の信頼性を確認するシステムが、動作可能であることを確認した。具体的には、システム実験基盤のエンドユーザデバイス上で、エッジサーバに対する応答遅延計測機能を動作させ、正常に動作することを確認した。システム実験基盤において指定した応答遅延と一致する計測結果が得られ、システム評価実験を様々な条件で実施できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
従来予定していた通り、実環境に近い実験システム上で、システムを動作させ、実現性を確認することが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、IoT機器を用いた動作試験を行い、初年度検討した評判システムも含め、提案システムの有効性の確認を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、出張旅費が不要になったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は、実験用機器の拡充、オンライン研究会参加費、論文誌掲載料等に充てる予定である。
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