2023 Fiscal Year Research-status Report
適応型学習環境における学習者のプライバシを保護する学習履歴管理基盤
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19K11978
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
渡辺 知恵美 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (20362832)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自由進度学習 / 自己調整学習 / クロスレビュー / 個人情報保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象とする教育方法を自己調整学習の一形態である自由進度学習とし、まずは個人情報保護の観点とは別に個別深度学習におけるデータ収集とデータ分析における研究を実施した。動画を用いた自由進度学習として、動画の閲覧履歴データと自己評価データを用いた分析を行った。授業における動画閲覧フェーズを、閲覧・記録・評価の3フェーズに分け、それぞれのフェーズでのクリックストリームデータを取得した。また、それらに加えて自己評価結果を収集し、自己評価結果とクリックストリームデータとの関連を分析した。現時点ではデータ数が十分では無く、クリックストリームデータと自己評価結果との明確な関連事項を発見することはできておらず、また想定ほど講義動画が十分に活用されていない(資料のみで学習が進められている)現状を把握することができた。また本研究では個別に動画を見て進めるだけでなく、知識の外化や建設的相互作用の効果を狙い、クロスレビューを導入している。クロスレビューとは、自分が解いた内容を他人に説明することである。説明することで自己の理解を再確認するとともに、他者からの指摘や質問をもとに異なる視点で学習内容を捉え直すことができる。現時点では一般的な大学での対面授業の受講者を対象にしているため、クロスレビューにおける個人情報保護は対象としていないが、eLearningにおいてクロスレビューを導入するためには互いの個人情報を保護しながらのレビューが必要となる。今後の課題として自由進度学習における他者との対話を活用するための個人情報保護について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ようやく教育データ分析における対象として自由進度学習を選び、それに対するデータ分析事例までを公表することができた。しかしながら個人情報保護技術の適用まで進めることができていない。最終年度ではその最後の1歩をすすめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では個別に動画を見て進めるだけでなく、知識の外化や建設的相互作用の効果を狙い、クロスレビューを導入している。クロスレビューとは、自分が解いた内容を他人に説明することである。説明することで自己の理解を再確認するとともに、他者からの指摘や質問をもとに異なる視点で学習内容を捉え直すことができる。現時点では一般的な大学での対面授業の受講者を対象にしているため、クロスレビューにおける個人情報保護は対象としていないが、eLearningにおいてクロスレビューを導入するためには互いの個人情報を保護しながらのレビューが必要となる。今後の課題として自由進度学習における他者との対話を活用するための個人情報保護について検討中である。
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Causes of Carryover |
最終年度に国際会議発表を控えているため(2023年度末に投稿、2024年度に採択され発表予定)
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